夢
長い忘れてはいけない夢を見ていた。これは私と先生の実際に夢に見た物語だ。
長い忘れてはいけない夢を見ていた。
久々に学校に行った。今日は行けるかもしれないと思ったからだ。
怖くて動けない。教卓に先生がいる。見たことの無い先生だ。最近入った人だろうか。ふと先生は僕を見て声をかけてくれた。「大丈夫?次家庭科だから家庭科室一緒に行こうか。」僕は戸惑いながらも教室を後にした。家庭科室に入ると皆、各班になって料理をしていた。先生に「あそこの班に入れてもらいな。」と言われた場所へ向かった。拒絶された。僕はトイレに駆け込んだ。すると僕が廊下を走っていった姿が見えたのか先生は自分のいる方へ来た。先生は「ごめんね、無理やりだったよね。でもこれはきっと君にとって大事な事だから。」と少しひきつったような顔で笑った。僕は黙っていることしか出来なかった。返す言葉も勇気もなかったからだ。黙っているからと言って何も考えていない訳では無い。ようやく言う言葉が決まって言葉を出した。「先生は僕が死にたい、それを実行に移したり、移そうとした時どうしますか。」なんてくだらない質問を先生に投げかける。すると先生は1秒程考えただろうか。「全力で止める。」その一言で体も心も軽くなった気がした。ふと、疑問に思った事がありまた先生に問いかけた。「それでも無理だったら?」先生は間髪入れずに答えた。「そうなりやしないよ、大丈夫。君は強いから。これからの人生もきっと君なら大丈夫。」僕は先生に慰めなられながら学校を後にした。
中3の受験が終わり合否通知を待っていた頃、先生が死んだと言うことを聞いた。僕は嘘だ。と思い学校に向かった。その時は学校に対する恐怖より先生が死んだなんて嘘だ。という気持ちのが強かったからだ。学校に着いた。靴箱に先生の靴があるか確認する。ある。「なんだあるじゃん…やっぱり死んだなんて嘘なんじゃん…」と言葉をこぼし、職員室に向かった。先生がいるかもしれないと思ったからだ。だが、そこには理科の先生、保健室の先生、教頭先生しかいなかった。他の先生達は授業に出ているようだ。そうだ、先生は…、と言った時、時が止まった気がした。「もういないよ。君も知っているだろう。お亡くなりになったんだよ。」と保健室の先生が優しい声色で言った。僕は直ぐに教室へ向かった。僕が初めて先生を見て先生が僕に声をかけてくれた場所。やはり居ない。次はトイレ、次は家庭科室、そのまた次は…と学校中を探したが何処にも先生はいなかった。靴があったよな、と思い出し靴箱に向かった。そこに先生の靴はなかった。ふと、学校に貼ってある掲示板のチラシが目に入った。「特別受験合格祈願大祭…」これだ。と思った、絶対先生は来る。と何処からか沸いた謎の自信がそこにはあった。大祭当日。先生をひたすら探した。探して探して探した。もう帰ろうかと川沿いを歩いていた時-。
「零さん?」と先生の声がした。僕の名前だ。「せんせ…」、「い」といい切る前に先生は僕の口元に1本の指を当て「しーっ」と言った。少しうるさかっただろうか。そう思っていると、「やっぱりここに居たんだね。探したよ。零さんがこの前学校に来て私の事探してくれてたの知ってたよ。私もそこにいた。でも、零さんには見えないことくらい知ってたのよ、私。」僕は驚きで言葉が出なかった。続けて先生は言った。「ごめんね、私死んだんだ。」僕は泣き崩れた。僕は咄嗟に「なんでだよ!!!先生が自分に「死にそうになったり死ぬ時に全力で止める。」って言ってくれたじゃないか!先生は生きてなくちゃいけないんだ!自分はこれからどう生きればいいんですか!」と感情に任せて大声で話してしまった。先生は驚いた顔をしてしばらく考えてから「前も言ったでしょう。君は強い、私より何倍も。零さんには申し訳ない気持ちでいっぱいだよ、勝手に死んじゃってごめんね。」僕はなんて無責任だ、と思った。それと同時になんて優しくて自己犠牲する人なんだ、と思った。そんな汚れている僕に先生の綺麗な腕で僕を抱きしめた。「ありがとう。」と先生は言った。もうここには先生は居ないのだと、何処にも先生は居ないのだと思った。自分は最後に先生に向けて感謝とこれからも頑張る、ということを伝えて先生はこれまでに見た事ない優しい笑顔で、僕のこと抱きしめて先生は消えていった。
しばらくその場で泣いた。泣いて泣いて声と涙が枯れるまで泣き続けた。
一通り泣いた後家に帰った。ポケットに何が入っている。先生がつけていた髪飾りだ。まるで「私のことを忘れないでね」と言っている気がした。「絶対忘れたりするもんか。」と思いベッドに横になった。家のインターホンがなった。一通の茶封筒、自分宛てだ。中を確認すると合否通知だ。結果は合格。僕は嬉しい気持ちを顔にだし髪飾りを胸に当て両手でぎゅっと、握りながら「先生、僕受かりました。ありがとうございます。」と言った。先生の笑っている顔が見えた気がした。
これから高校生活が始まる。僕は先生の髪飾りを制服の胸ポケットに入れて肌身離さずいつも持ち歩いている。先生がしてくれた事、僕に言ってくれたことは絶対に忘れない。いつか何処かでまた先生に会えたなら今度は僕が先生を救うと心に誓った。後から知った話だが、僕が先生と呼んでいた人は僕と同じ名前、漢字は違うけれど「麗さん」と言うらしい。綺麗で美しい先生にとてもあっている名前だ。未だに先生の死因は分からない。
作品を読んでくれてありがとうございます。まじで今日夢に見ました。その夢をそのまま書き写したものになりますので少し言葉足らないと思いますがご自愛ください。名前は仮名です。実際にいらっしゃる人とは全く関係ありません。