表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/14

@@@3@@@


僕の親衛モンスターは、


ファーストにメタリックスライム。

セカンドに黒疾風グランを指定してある。

サードはまだいない。


設定しようと思えばいくらでもできたし、実際モンスターBOX(親衛モンスター以外のモンスター達を収納しておく場所)には高レアなモンスターもたくさんいた。


しかしそれらはガチャから出たものではなく、野生のモンスターをスカウトして得たものがほとんどだ。


 それらのモンスターは、変なステータスの上がり方をしており、理想値とは程遠い。


ぼくは妥協が嫌いだ。



やるからには徹底的に突き詰める。最強のモンスターを作るのだ。


そのためには、生半可なモンスターを親衛モンスターに指定するわけにはいかない。


だからサードの枠はまだ空けてある。


モンスターBOXにはこれまで手に入れた1000体を超えるモンスターがいたが、それらは引き継げなかった。


引き継げるのはあくまで親衛モンスターのみ。


つまり僕の現在の全戦力は今乗っている黒疾風グランとファーストのメタリックスライムだけだ。



しかしそれでも現状は十分といえる。



メタリックスライムはレア度32のモンスターで、超超超大器晩成型である。


レベルや進化はリセットされて、今はただのレベル1のメタリックスライムだが、俺はゲーム内でその真の力を知っている。


これから育てていくのが楽しみだ。




一方、黒疾風グランはレア度84のモンスターであり、レベルは4だ。


レア度は最高で99まである。

黒疾風グランは、ここから進化を重ねるとレア度96まで上がる。



では、1年間もあったのになぜ進化もレベル上げもできていないのか。答えは簡単だ。


今の黒疾風グランは、ぼくが『ガチャで引き当てた時の状態』と同じだ。



つまり、地球崩壊と同時に、親衛モンスターはガチャで出た瞬間、あるいはスカウトに成功した瞬間、にリセットされているということになる。



これは預言者たちの説明にあった通りのリセットなので特に驚きはない。



とりあえず最初にやるのはやはりレベル上げだ。

そんなことを考えていると、早くも海が見えてきていた。



最初にいた大陸が、いわば他のゲームでいうところの始まりの街だ。



ゲームの設定通りであれば、その大陸は全人類を配置しても尚余るほどの面積をしており、実際に現在全ての人間はその大陸にいるのだろう。


次の大陸に移動するには【飛行】アクションをもつモンスターが必須となる。


だからこそ、僕は【飛行】アクションを待つモンスターを親衛モンスターに設定したのだ。そしてとっとと始まりの街から次の街へ移動する。


人がゴチャゴチャしていたらどうせ無駄な争いとか厄介ごとが生まれるに決まっている。


僕はそんなのに付き合っている暇はない。


育成という大事な仕事があるのだから。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ