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日常 〈莉央side〉
「莉央〜!数学教えて、再々追試は嫌なの!!」
ノックもなしに、勢いよく部屋の扉が開けられたと思えば…
「ノックもできない人には教えない」
「ごめん!次はちゃんとするから!」
「…仕方ないなぁ…どこがわからないの」
「さすが莉央!あのね〜…」
読んでいた本をとじ、莉子が手にしている教科書をみる。
県内有数の進学校に入試トップで入学した私と、スポーツ推薦で入学した莉子。
“正反対の篠原双子”
教師からもそう言われる私たち。
合わなそうな双子だと言われることが多いけど、これまで喧嘩したことはほとんどないくらい仲が良い。
ある意味正反対なのが喧嘩しない理由なんじゃないかと私は思う。
「なるほど…!さすが莉央〜!」
「他にはないの?」
「うん大丈夫!これで明日の再追試はなんとかなるよ〜!」
「よかったね」
「うん!じゃあ部屋にーーー」
その時、莉央の部屋が強い光につつまれた。
「なにこれっ…!!」
「…っ!莉子、手を…!!」
「莉央っ…!!」
状況が把握できないなか、2人は手をとりあう。
強い光に耐えられず、2人は強く目を瞑る。
そして再び目を開けた2人が目にした景色は、見慣れた莉央の部屋ではなくーーー
「莉央……ここ、どこ?」
「莉子の目にはこの木々が映ってないの?森か林よ」
木々に囲まれた外の景色であった。




