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虐殺の転生者  作者: 鼻眼鏡26号
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0話 虐殺の転生者


ある日、人々は神の存在を知った。

その神は転生者を送り人類は総人口が半分に減らされた。



しかし、人類はやられっぱなしではなかった。





ここは地球のどこか



「あいつの魔法攻撃来るぞ!!俺の剣の後ろに隠れろ!!」



そう言った男は自分の背丈よりもある大剣を自分の前に何もないところから出現させた。



現れた大剣は剣とも言えるか分からないもので柄はあるがその先の刃は無く長方形の黒い立方体があるだけでまるで巨大な盾であった。



転生者の放つ魔法陣からレーザービームが飛び出る。そのレーザービームは一度放たれれば小さな村であれば一瞬にして焼け野原でビル群などに当たれば完全倒壊する威力だが。



その大剣は、レーザービームを受けても一切の傷をつけず圧倒的な耐久力を見せつけた。



「次が撃たれる前に仕留めるぞ!」



男は大剣を右手の掌にある紋章に仕舞い腰にかけていた鍔のない刀を抜き走り出し転生者に向かって刀を振り下ろすが



バキンッ



転生者の防御のために出した魔法陣に防がれ刀が折れてしまった。



「やべッ…また折れた!」



防御に出された魔法陣はチャージするかのような金切り音鳴らす。



「たっく世話焼かせるな。」



「おふっ…」



後ろから緑髪の女が剣先をロープのように扱いそれを男の腰に巻きつけ引っ張りビームを避ける。



ガシャンッ



避けるまで良かったが男は引っ張られた先の瓦礫にぶつかった。



「あ…すまん。」



「もうちょっと考えてからやれよ!!」



男は叩きつけられても無傷ですぐさま態勢を立て直し刀を捨てた。

その後、男は仲間であろう筋骨隆々の男の下に来て



「いつも通りハンマーで打ち上げで行くぞ。」



「俺の武器を打ち上げに使う事は気乗りしないが仕方ない…やるぞ。」



男は少し離れた助走をつけて筋骨隆々の男のハンマーに向かい走り出す。



「アイツの感知の範囲外まで頼むぞ!」



「分かってる!…吹き飛びやがれ!」



男はハンマーに乗っかり空高く上空へと飛んで行った。



「アイツが落ちて来るまで引きつけるぞ!」



緑髪の女は走り出しそれと同時に転生者も魔法陣を変形させ双剣に変え後ろの無数の魔法陣も剣に変え飛び出して来る。



飛んでくる無数の剣は緑髪の女に突き刺さるかと思われたが、刺さる前に全ての剣が弾かれた。



「遅いよ…少なくとも僕よりね。」



一瞬にして現れた男は追加で放たれた剣を超高速で動き、また弾く。



「くっさいセリフ吐かなければカッコいいのに…まっそんな所に惚れたんだけどねッ!」



緑髪の女の剣は防がれ双剣が迫るが、それを高速男が防ぐ。

2人は片方ずつの剣を相手をし



「おおるぁぁぁ!!」



筋骨隆々の男のハンマーが下から打ち上げる。

そして、ハンマーの引き金を引くとハンマーの先から爆発が起きより遠くに飛んで行く。



上空に打ち上げられた転生者は地上に向けて魔法陣からレーザーを放ち土煙を上げる。

しかし、そのせいで上の注意を怠っていた。



「ドンピシャだぁぁぁ!」



真上から風除けとして大剣を構えて自然落下し転生者にぶつかり共に自然落下する。



「うおおぉぉぉ回避ぃぃぃぃ!!」



着陸直前に大剣から飛び威力を殺して着地に成功した。

大剣はそのまま落下し転生者を押し潰した。



「達成感ないわ〜相変わらず。」



「人を殺してるんだ…そんな事を言うな。」



「やはり僕が目立たないのは問題だ。」



「お前ら落下する俺を助けようって考えんのか。」



「「「全然」」」



「……薄情者どもめ。」



そんなコントを続けていると地面に巨大な魔法陣が俺ら4人の足元に広がった。



「…ッ!?…やろう地面に穴を掘って逃げやがった。」



大剣を右手の掌にある紋章にしまうとそこには地面に穴が出来ており、転生者は潰される前に下にレーザーを撃ち地面に隠れていたのだ。



「全員俺の大剣の上に乗れ!」



男は大剣を地面に召喚し上に乗るが他の3人が間に合いそうになかった。

それぞれが死を覚悟したその瞬間、地面から2人の人間が飛び出した。



1人は転生者でもう1人は



「最後まで油断するなと教えたはずだが?…バカ弟子」



「ゲッ!…師匠。」



ゴチンッ



男が師匠と呼ぶ女性は素早く移動し拳骨を落とすが、その威力はただ殴られるではなく殴られた勢いで地面に頭をぶつけるほどである。



「〜〜〜っ!いってぇぇぇ!」



「命を救ってやったというのに礼もなしか……偉くなったもんだな。と言うわけでこいつ連れて帰るぞ」



「師匠さん毎度ですが独身の寂しさを紛らわせるために彼を連れて帰るのやめてもらえますか?…一応こんなのでも戦力の一つなので。」



「そ…そそそそんな訳なななな無いだろ!ここここいつはまだまだ弱いから修行させようとーーー」



「ハイハイ…わかってますわかってますって。」



先ほどの厳格な感じとは打って変わって師匠の女は顔を赤らめ慌てて対応する。

それをめんどくさがりながらも緑髪女が相槌を打つ。



「………っ」



こんなコントをしている間に転生者は起きあがり俺たちを囲むように360度全体に魔法陣が浮き上がっていた。



「……結構絶体絶命だな。」



「詰めが甘いのは師匠もじゃねぇか。…これじゃ俺の大剣でも防げねぇよ。」



「遺書書いてないんだけど。」



「…安心しろ僕もだ。」



「…諦めるのは早いぞ最後まで考え続けろ。」



絶体絶命のこの状況でも俺らは慌てふためくことはなかった。考えは本当に何も無いが。

そうしていると一斉に魔法陣から剣が放たれる。



放たれた剣は少しづつ地面に当たり砂煙をあげ一面が更地となっていた。



「………」



その状況にその場を去ろうとする転生者の周りから



「「「「「何勝手に帰ろうとしてんだよ。」」」」」



地面から飛び出す5人。



「「せいッ!」」



高速男と緑髪女が斬撃で後ろに飛び、待ち構えていた師匠女が服を掴み投げ男が鉄パイプで地面に叩きつける。



「うおぉぉぉぉ!!」



筋骨隆々の男がさらに追い打ちでハンマーで叩きつけ動きを抑えると4人が一斉に飛び上がり剣で転生者を突き刺した。



転生者は人間と同じく赤い血を流し、やがて動かなくなった。



「任務完了だな。」



「なら、さっさとここから離れるぞ。消滅が始まるからな。」



彼らは消滅から逃れるためその場を離脱する。

消滅とは転生者が死んだ時に辺り一帯を消滅させ死体を調べられないようにしているのである。

それに巻き込まれていままでに何人か犠牲になっているのである。



「おいユイト!!さっさと離れるぞ!」



「ああ!わかった!」




これは、神の暇つぶしに抗う人達の物語。




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