表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

プロローグ

「ねぇ、泊まっていてもいい?」


彼女を家に泊まらせますか?


Yes/NO


Yes


「本当!嬉しい!」


そして、主人公は彼女を家に招き入れ二人は結ばれるのであった。


ハッピーエンド。


*******************


「おっし!早瀬ルートクリアーっと。」


荒川疾風はオタクである。アニメ、ゲームに人生の全てを捧げると誓った正真正銘のオタクである。


今日は一日中、パソコンの画面を眺めていた。


目的は1つ、とあるゲームをクリアーするためだ。


女の子育成ゲーム。通称ギャルゲー。


ゲームに登場する女の子の中で自分好みの子を選んで、その子を攻略してハッピーエンドにする。


簡単なようで実はかなり難しいのだ。選択次第で物語は変わりバットエンドと最悪な展開を迎えることもある。


ギャルゲーをやる奴は非リア充だ。なんてよく言われる。女の子の前でやると気持ち悪いとか言われる。


そうは言うが、女子も人気アイドルグループの雑誌や少女漫画なども男子から見たってえーと思う時もある。


腐女子なんて言葉もあるくらいだから、同等だ。


でも、俺がギャルゲーをプレイするのは画面の中の子が可愛いからとかそういうのでわない。


最近のギャルゲーはストーリが奥深くて映画館で上映してもいいんじゃないかと思う時もある。


特に、クラ○ドとかA○Rとかやっていて感動してしまった。


又、アニメ化する事も最近は多い。


選択次第で物語が変わるし、どれを選べばいいかという臨場感がたまらず、ハッピーエンドになった時は達成感がたまらない。


自宅にゲーム機があるなら、一度くらいやってみてもいいとは思う。ハマる人は本当にハマるから。


まぁ、俺みたいに時間を忘れてやりすぎるのだけは注意してもらいたい。


気がつけば、知らないうちにエンドロールが終わり、スタート画面に戻っていた。


「さて、ツイッターに載せなきゃな。」


先程スク写した、画面をネット上に載せる。


直ぐさまリツイートや返事がきた。


いいねがどんどん増えていく。


ダイレクトメールには「どうやってクリアーした」「すごいです!」など攻略を教えて欲しいのコメントの嵐だ。


疾風もある程度のことは教えるが、それ以上教えてしまうと面白くなくなるなどとの理由で最後まで教えることはない。


「はぁー、長かったな。」


パソコンの電源を切り、時計を見ると既に1日が始まっていた。


まさか、一人攻略するのに八時間もかかるなんてな……これは全員クリアーするのに何日…何週間かかることやら。


まぁ、それでこそ攻略甲斐がある。


「さて、今日は寝るか。明日は木葉ルートでも攻略するか。」


部屋の電気を消し、ベットに腰掛けたその時


ぴろりん!


突然、携帯電話がなり始めた。


「誰だ、こんな時間にメール送ってきた奴は……」


迷惑メールの音が鳴らなかったから通販ではないようだ。


携帯を起動させ、メールボックスを見るとやはり一件入っていた。


匿名とかわけわからん内容で興味を引こうとしているのか明らかにワンクリック詐欺じゃないかこれ。


勿論無視して、消去だ。ついでにブロックしとこ。


消去ボタンを押そうとしたその時


「あ、やべ……」


間違えて、開くのボタンを押してしまった。


刹那


ピカー!!


激しい閃光が鳴り響き、疾風を包み込みんだ。






ちなみ、疾風がプレイしているのは風香連想という大人気ギャルゲーシリーズのHD版。一度選択したら、リッセトボタンを押しても戻れない、一部の人達からはクソゲーと呼ばれるゲームです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ