99話
「魔王ハ、絶滅シタト思ッテイタノカ。」
「違うのか。」
「絶滅シテイタラ、ゴブリンナドノ、モンスターガ今ダニ表レ続ケテイル訳ガナイダロウ。」
「まさか、ゴブリンが現れるのは繁殖しているからじゃないのか。」
「マァ、ソウユウ見方モデキルナ、ダガ魔王様ガ居ナイト数世代デタダノ動物ニ戻るルンダ。」
ジャックは魔王が、絶滅したと思っていたようだ。
つまり、勇者的な人が魔王を倒したことになっているのか。
「つまり、この地域のどこかに魔王が居て、そいつの支持で、お前はさらったんだな。」
「それは、可笑しい、だって魔王は俺の祖先が倒したと、親父から聞いてるぞ。」
それ、ものすごくうそ臭いです。
「タシカニ、先代魔王ハ、勇者ト呼バレル者ニ倒サレタ。お前ノ祖先カドウカハ知ランガナ。ダガシカシ、魔王様ノ子供ハ数百イタ。ソノウチ何人カガ、生き残ッタワケダ。」
今、さりげなく、数百人とか言わなかったか。
数百人を勇者をぶった切ったのか。
どっちかが悪かわからんな。
え、何人?つまり魔王って人なのか。
「じゃあなんで、魔王は今まで何もせずに、隠れていたんだよ。」
「ソレハ、マァ秘密ナンダガ、冥土ノ土産ニ教エテヤロウ。魔王様ハ、マダ子供ダカラサ。」




