96話
「ナゼ、アノ時ココノ場所ヲ教エタカ。イイダロウ、教エテヤロウ。」
なにか、話そうとしているが、この話し方的に恐らくこいつ、悪人だろう。
先制攻撃したほうがいいな。
無言でいきなりガールに向かって、ナイフを振りかぶった。
「ウィヒー」
ガールが、変な声を上げた。
「おい、話している途中で攻撃するのはずるいと思うぞ。」
ジャックが俺に文句を言ってきた。
しかし、こうゆう時に攻撃しないと後悔する展開になるのは、分かっている。
真っ向勝負だと勝てるかどうか分からないしな。
「何ヲ、スルンダ、コノガキガ。」
「いやなんか、話し長そうだから。だったら、もう戦闘でよくないか?」
「マァ、戦イハナルト思ウガ、冒険者ギルドノ冒険者ガ、卑怯ナ手ヲ使っテイイト思ッテイルカ。」
「わかったよ、俺が悪かった。話しも最後まで聞くよ。」
「初メカラ、素直ニ聞イテクレレバイイモノヲ。」
ジャックが居なければ、今もう一回攻撃してもいいかもしれない。
「ソレハナ、貴様ラノヨウナ、助ケニ来タ冒険者ヲ誘キ出スタメダ。」
「で、呼び出した後はどうするつもりだったんだ?」
「ソレハナ、食ベルタメニ、決マッテルジャナイカ。」
「なんだと、俺なんか食ってもうまくないぞ。」
カンニバル主義なのか。
いや、メランがオークを食べてた段階で、そうゆう考えがない世界なんだろうか?




