92話
その後は、ゴブリンを見かけなくなった。
ゴブリンは、ガールと名乗るモンスターの仲間ではなかったのかな?
「ゴブリン出なくなったけど、こっちであってるよな。」
「・・・おお、合ってるはず。」
何か一瞬反応が遅れたけど本当に大丈夫なんだろうか。
俺には、もうどっちが東か、分からなくなった。
そういえば、この世界には方位磁針的なものはないのだろうか?
それからしばらくして、やっと目的の洞窟についた。
「意外と遠かったな」
「ああ、遠かった。」
出発してどのくらいたっただろうか。
さてついたはいいが、コッカらどうするべきか。
「さて、どうするのがいいんだ。」
「どうするかって、ここまできたんだ、助けに着たんだろ。・・・で、誰を助けにきたんだっけ。」
「誰って、決まってるじゃないか。・・・」
あ、名前聞いてなかったな。
とりあいず、適当な名前で呼んでおこう。
「あのキズグスリさんだよ。」
「それ絶対、違うだろ。そんな名前の奴居るわけないだろ。」
適当に名前言ったのばれてしまった。
まぁばれるよね。
キズグスリなんて名前で呼ばれる人なんているわけないからな。
「まぁ名前なんて助けた後、聞けばいいさ」
「で、どうやって助けだせばいいんだ。救出なんてやったことないからな。」




