87話
「どうする?倒す?」
「仲間を呼ばれると厄介だ。幸い今のところ、ばれてないから、ちょっと遠回りして避けて通ろう。」
討伐しないのか、まぁ強敵との戦いが想定される中消耗するのはまずいか。
というわけで、ジャックの案にのり、遠回りして避けて通った。
野生のゴブリンは聴力や視力は一般の冒険者より低いのか、こっちの気配にきずいていないようだった。
「また、居たぞ。今度は2匹。」
「数が増えた。おそらく敵の隠れ家に近づいてる可能性が高いな。」
「それは、あいつらとガールが仲間という前提だけどな。たまたまあそこにいるだけの可能性もある。」
「そうか、俺はガールの秘密基地があるのを前提とした。」
「まぁ、それに多くのモンスターは同種のモンスターと集まって暮らしている場合もあるが、人の仲間になるモンスターは少ない。」
「そうなのか、じゃあゴブリンはたまたま居るだけの可能性もあるのか。」
「そうだなゴブリンは、頭がいいからたまに住みかを移すのだろう。」
「ん?普通住処の移動って住んでいたところで、食べ物が取れなくなった場合にするんじゃないのか。」
「そうかもな。そこまでは知らん。」
「いや、この辺りってゴブリンの食べそうな物、一切ないよな。」
「そうだな。」
「だとしたら、なぜここにゴブリンが居るかって話になるんだ。」




