83話
他の人が助ける。
それは、それで別にいいのでは、ないだろうか。
それで困ることなど、ないはずだ。
別に勝手に助けに行っているだけでお金がもらえるわけでもないし。
「他の人が助けてなぜ、困るんだ?」
「俺は、目立ちたいんだ。かっこよく思われたい。そして、もてたいんだ。」
「もてたかったのかよ。」
「え、男が頑張る理由なんて、女と、酒と、金だろ。」
「同意を求められてもな。」
女、酒、金、これらって確か3欲とか言って男をダメにするものだったような気がする。
まぁ、これらのために頑張って出世する人も入るとかいないとか聞くけどな。
金は、まぁ当年は最低限の生活費だけあればいい。
酒はまだ未成年だしな。
この世界の飲酒法では何歳から飲めるのかは分からないが特に飲みたいとは思わない。
あ、でも訓練終わった後水分取ってないからのどかわいたな。
パンまで食べて水なしとか地味につらい。
最後に女は、うん、興味ないといえば、嘘になると言うことだけコメントしておこう。
「そうか、でも今回、俺達が助け出せたしても目立たないし、もてないと思うぞ。」
「なんだと。」
「恐らく誘拐が起こったことを知ってる人はギルドに居た人だけだ。一般の町人は知らない。この段階で、あんまり目立たない。」
「そういえばそうか。」
「あと、町の人たちが、誘拐が起きたことを知ってても、冒険者なら誘拐犯を捕まえるくらい簡単にできるとか思われてそうしな。」
「まぁ、そうかもしれんな。」




