81話
ジャックは、俺より先に待ち合わせ場所についていた。
速いな。
ジャックは、何か豪華な鎧を着込んでいた。
その鎧、絶対重いだろうな。
そういえば、ジャックは鎧をどこにおいてたんだろう。
いままで、俺は持ち物は服とお金と短剣だけしか荷物を持っていなかったので、荷物の保管場所について考えることはなかった。
今日から、このレザーアーマー、寝る時はどこにおいて置こうかな。
これ着たまま寝るのはちょっと寝にくいだろうな。
「さぁ行くか。」
「ああ。」
「それでその鎧、皮か。そんな装備で大丈夫か?」
「ああ、たぶん、おそらく、大丈夫だ。問題ない。」
装備についてリアルで聞かれるとはな。
まぁそんなこんなで、町の東側に向かって歩き始めた。
俺は、道を分からないのでジャックの後ろをついて歩いてる。
そういえばこっち方面に来たことなかったな。
東側は、民家が多いような気がする。
晩御飯の時間なんだろうか。何か美味しそうな匂いがする。
こっちの世界の家庭料理ってどんなのだろう。
ギルドの飯は、なんか量産用の料理ばかりで、なんか無機質感じがするんだよな。
ああ、なんかホームショック的な物になってきた感じがする。
誘拐犯と戦いに行く、そんな目的で歩いているのに何考えてるんだろう俺。




