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73話

 一歩、一歩後ろに下がっていたらモンスターがこっちを指を刺しながら、しゃべり出した。


 「グヘヘ、カンジルゾ、カンジルゾ、例ノ魔法ガ使エソウナ奴ノ気配ヲ。」


 俺を指さしているのか。

 感じるぞ、とか恐らく男のモンスターに言われたくないな。

 正直、気持ち悪くてたまらない。

 あと周りの人たちは、ざわついている。


 「あいつ、しゃべったぞ。」「片語とぽいけど、しゃっべてるぞ。」「しゃべってるって事は、モンスターじゃなくて人か?」「人なら安心だな。」「てっきり、ガーゴイルかと思ったぜ。」「でも、発言が変体くさいぞ。あれは人でも逃げた方がいいな。」


 周りの人たちは、モンスターがしゃべっていることに驚いているようだった。

 まぁ昼間に、しゃべるオークを見かけていたので俺は驚きはしなった。

 しかしなんだろうか、この町の人、少し危機感薄くないか。

 しゃべるんだったら、人だ、安心だってって発想可笑しいだろ。

 まぁ、町をツバサを持った人が歩いていたので飛んでいる人がいるのは不思議ではないのかもしれない。


 まぁいい、俺はギルドの建物の中に逃げるとしよう。

 こんな、モンスターがいるところに、いられるか?俺はギルドに帰るぜ。

 そんなフラグめいたことを思っていると、モンスターがこっちに向かって飛んできた。

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