68話
「えーと、ちょっと染みるけど、基本的に大丈夫だから安心しててね。。死ぬと思ってから10秒たったら痛いって言ってね。」
「いろいろと、言い返したいことはありますが、死ぬと思って10秒立ったら、だいたい命がないような気がします。」
傷口を触られる。
通常でも傷口をちょっと触るだけで、地味に痛い。
痛いと言ったら、薬を塗っている段階でそれなりに痛かった。
地球の傷薬や、赤チンより、数倍染みる感じがする。
それでも自分で塗っていたので、まぁ覚悟は出来ていた。
そういや、怪我してキズ薬ぬったの何年ぶりだったろうか。
まぁ死ぬほどいたいわけではないので、きっとこの人のギャグがなんかだろう。
小児科で子供を不安にさせないために言う、小話的な。
俺は逆に不安が数段増したけど。
あと、後ろで一歩後退する足音が聞こえた。
おそらくジャックが一歩後ろに下がったんだろう。
逃げるなよ、絶対に。
不安が増す中、治療は続く。
白く光る手が触れた部分のスリ傷は、シュワシュワと音を立てながら直っていった。
継続的な染みるような痛みはあるが我慢できるレベルだ。
何か小声でつぶやいているのが聞こえた。
それは念じ手いるようだった。
「私は、出来る子、二度も絶対に失敗しない。絶対にうまくいく。二度とあんな悲劇は起こさせない。」




