67話
恥ずかしいな。ホモとか思われてないか不安になる。
でも、帰るわけにはいかない。
「えっ、帰っちゃおうの?」
ウサギのような人が呼び止める。
「いやいや、折角だから受けて帰るに決まってるじゃないか?帰るわけないよな、ジャック。」
「ああ、そうだな。でも先にこいつから、やってくれ。俺は特に深手を追っ手ないから。」
さりげなく、一番やりを俺に向けてきな。
まぁ、残ってくれっと頼んだのはこっちなので、それは諦めよう。
「じゃあ、確かこの薬を塗ればいいんですね。とりあいず、擦り傷になってるところに塗っておきます。」
「えーと、はいそうしてください。(調合あってたはず、大丈夫大丈夫。)」
不安になる言葉がまたも聞こえた気がする。
まぁさっき言ってた話だと、薬の塗り忘れで失敗したんだ。
今日は薬を塗ってるだ、失敗するわけないだろう。
そもそも、スリ傷の治療で失敗なんてありえないだろう。
「えーと、じゃあそろそろ魔法をやっちゃいます。」
ついに、魔法が見れる。
子供のころに使ってみてた、そして割と大きくなってから好きになった魔法少女が使っていた、魔法が見れるんだ。
「えーと、傷つきし物に癒しを、リカバー」
呪文の前にえーとを、つけないで貰いたいものだ。
そして、ウサギぽい人の手が白っぽく光る。
そして、俺の傷を触ってきた。




