58話
「だからこそ、結局は剣術などの武術が必要になる。」
「魔法だけで戦えないのは、わかった。武術を習うのが目的だったら、武器の種類は自分で好きなのを選んでもいいじゃないか。みんな同じ武器を振るう理由などないだろう。」
「それは、私が長剣使いだからだ。長剣はいいぞ。すごいぞ。つよいぞ。かっこいいぞ。」
「え、教官は魔法が専門じゃないんですか。」
「最近はドコも、人手不足でな。初級ぐらいなら俺でも教えられる。そんなことよりそろそろ練習を始めろぞ。」
と、教官とお調子者の会話の後長剣を振るう魔法の訓練が始まった。
1,2,3。
剣道で言うメン攻撃をしながら叫ぶ。
剣道はやったことないが竹刀よりこの訓練用の長剣は、はるかに重い。
10を越えたあたりで、腕が震えてきた。
「訓練は気合だ。気合だ。気合なのだ。疲れは気合で吹き飛ばせ。」
あれ教官、もしかして熱血系か。
「最低でも100までは、休まずにいくぞ」
「「「オオオオ。」」」
生徒も熱血系だった。
10人くらいしか、いないのに叫び声が大きい。
その後死ぬ思いで100までやった。
「次は中断攻撃だ。こっちも100までいくぞ。」
「「「オオオオ。」」」
その瞬間隣の人が倒れた。
なんで、魔法の練習で剣の練習で倒れる人がでるんだよ。
そんな訓練が1時間くらい死ぬ思いで耐えた。
良く俺倒れなかったな。
「じゃあ、最後に特別訓練だ。」




