54話
昨日の夜、短剣を振り回していた、ギルドの訓練所の隅のほうで訓練受付所があった。
「すみません、魔法の訓練を受けたいのですが。」
「初めての方ですよね。魔法の初級コースで構いませんか?」
「はい、それでお願いします。」
「では、ここに名前をお書きください。あと受講料は2000Gになります。」
「はい。わかりました。」
受講料と、宿泊費が同額か、相場がわからないがこんなものだろうか。
冒険者ギルドがボッテルとは思えないので言われるがまま払う。
「では、あちらの赤い服をきた教官のところに言ってください。」
「はい、わかりました。」
えーと、あっちの赤い服の人、赤い服の人いたいた。
って、あれって相部屋にいたイビキのうるさいドワーフじゃん。
あの人、教官になれるほど魔法が使えたんだな。
ドワーフは脳筋パワー型で、魔法が苦手なイメージがある。
まぁゲーム的な考えでしかないんだけど。
「わはは、今日の生徒は10人か。いつもより多いが問題ない。今日が初めてのものはいるか?」
「はい。」
俺を含めて3人ほど声を上げた。
よかった。完全初心者が何人かいて。
一人だけ出来ないとかだと、恥ずかしいもんな。
「じゃあ、魔法水晶を使って適正検査を行うぞ。」
そういって、ドワーフの教官は、透明な水晶玉を取り出した。




