52話
メランが起きてオークを食べつくした後、町に戻ることにした。
まだ、昼間なのに、もう戻る理由は荷物が重くなったことと、魔法について調べたいから。
魔法の才能があると、わかった以上魔法を使ってみたいと思うのが人の心情っていうやつである。
町に戻ることをメランに伝えると、「まだぁ食べたいぃ」とか言っていたが適当に説得した。
メランは、冒険者を何だと思ってるのだろうか?
美食探求家じゃないって知ってるのかな?
町に戻る道は、なんとか覚えていた。
迷子にならなくて済んだのは助かった。
迷子になったら、かっこ悪いもんな。
町に、戻ってギルドにフォレストラビットと木の実やらを納品しにいった。
「ッチ、無事に戻ってこれたんですね。」
「はい、大きな怪我をしなくて助かりました。」
昨日、メランを連れてきてからギルドの人の目が冷たいような気がするが気のせいだろうか。
「これ、フォレストラビットと、木の実やらです。」
「確認しますので、少々お待ちください。」
受付のエルフの人は、手馴れた手つきでフォレストラビットを確認していた。
「フォレストラビット5頭と、その他含めて11000ルドになりますが構いませんか。」
「はい、それで構いません。」
やっぱりフォレストラビット以外は大した額にならないようだ。
「それは、そうと初めての割りに沢山取れましたね。」
「たまたま運がよかっただけですよ。あ、そうだこの辺で魔法を習えるところってありますか?」
「朝一と夕方にギルドの練習場にてさまざま講習会があります。冒険者なら格安で受けられるので今日の夕方でも言ってみてはどうでしょうか?」
「では、そうします。」




