33話
俺がある程度木の実を袋に入れ、メランが木の実を食べ飽きるくらいの時間が経過した。
そろそろ、違う場所に移動して次のフォレストラビットを狩に行かないと、駄目なころあいだ。
もう少しペースを上げて、フォレストラビットを駆らなければ、野宿コースになりそうだ。
メランに食べられるのを防げば野宿は、防げるペースなんだけどね。
あの子の食欲を止められる気がしないんだ。
また、どこかから見つけてきたきのこを食べていた。
それ、食べて大丈夫なキノコなのだろうか?
髭のおじさんが大きくなりそうなキノコなんだが。
「こんどこそ、移動しようか?」
「ちょっとねぇ待ってぇ、大きなぁお肉の匂いぃ」
「大きなお肉?」
そんな匂いは感じない。
そもそも、肉の匂いなど焼肉屋の隣を通った時にしか感じたことなどない。
犬族らしきメランは匂いに敏感なのだろうか?
ん?待てよ大きな肉?
加工された肉などこんな所にあるわけでもない。
俺が捕まえたフォレストラビットの匂いか?
いや、あれはそんな大きくない。
メランの捕まえた物より若干大きいくらいだ。
と、なるとフォレストラビットではない何か?
もっと、大きな獣となる。
大きな獣は大概肉食のイメージがある。
逃げないと、まずいんじゃないか?
大きなお肉が俺達になるかもしれない。
よし、逃げるぞ。
逃げようとした瞬間、木の近くの茂みがガサガサ揺れた。
あああ、手遅れだったようだ。




