141話
ジャックは、スケスケの手を受け取れるために前に出た。
スケスケの手は真っ直ぐガールに向かっているので飛んでくるコースは分かる。
だからこそ、ジャックは受け止められると言う確信があり前に出たのだろう。
「見ろ。俺のスーパーガッツキャッチV3を」
どこかで聞いたような必殺技名を叫びながら、飛んでくるスケスケの手に向けて手を出した。
なんかすごそうな、オーラの手でも出しそうな気迫をジャックから感じる事ができた。
ゴーン。
特に、光もしない普通のキャッチだった。
ジャックは手で受け止めようとしたが、受け止められず顔面で受けたようだ。
ジャックには魔神ではなく、森崎クンが宿っていたようだ。
「大丈夫か、ジャック。なんか、ゴーンっていう鈍い音がしたが。」
「ああたぶん大丈夫。なんかものすごく顔が痛い。何があったっけ?」
「それは、スケスケの手がお前の顔に当たったからだ。」
「そうか、なるほど。それで意識が若干ぼんやりするのか。あと鼻血が出ている。まぁ、このくらいなら、軽傷だ。すぐに直るさ。それより、スケスケはどうしてる。」
「ッチ、ヨクモ俺ノ最後ノ策ヲ止メヤガッタナ。コウナレバ、モウ時間ガナイ。ガールノ魔法カラ一旦逃ゲルシカナイカ。」




