140話
俺が投げた短剣は、スケスケのはるか手前で落ちてしまった。
・・・。
はずかしい。
「ソンナ、物ヲ、ブツケヨウト、シテモ無駄ダ。ソンナ事デ私ノ集中力」
別に避けたわけでもないのに、スケスケは言い返してきた。
こっちは、恥ずかしいんだから、触れないでおいて欲しい。
そういいつつ、スケスケを、手を投げてきた。
ち、投げる前に止める作戦は惜しくも失敗してしまった。
「止められなかった、物はしょうがない。俺がばっちり止めてやるぜ。」
ジャックが、頼もしい言葉ともに、腰を下げる。
サッカーのキーパー的な構えを取った。
「サッキハ、顔ガ地面ニアッタカラ、ハズシタガ、コンドハチャント首ニツケテイルンダ。絶対ニ止メラレル訳ガナイ。」
なんだ、スケスケのシュールなセリフは。
いや、気にしてるまどない。
スケスケの手は、まっすぐガールに目掛け一直線に、飛んでいった。
俺は、ガールとスケスケの間にいなかったので、飛んでいく手を見送る事しか出来なかった。
いや、短剣投げてバランス崩してたから、仕方ないね。
「本当に、真っ直ぐ飛んでいっただと、後は任せたぞ。ジャック」
俺にはもう、ジャックに任せて祈る事しか出来なかった。
ジャックは、飛んでくるスケスケの手に向かって走り出した。




