115話
「ヘ、説得ッテオイオマエヲ魔王様ニ会ワセル理由ナドナイ。」
「いや、あるだろう。」
ま、張ったりなんですがね。
「・・・ナイハズダ。オマエナド今日マデ知ラナカッタクライダ。」
「厳密に言うと、そうなるんだよ。多分ごまかしてはいるが、魔王様の容態はさんなに良くないんだろ。」
「イヤ、ソンナ事ハナイハズダ。」
ガールが焦ったような顔をしている。
と、思う。だってこいつの顔の変化わかりにくい。
基本的に急に短剣で攻撃されたり、後頭部を殴られたせいか常に怒りの表情を浮かべている。
「数百年、魔王が大きくなるまで隠れてたんだろ。」
「アア、ソウダ。ソノ間、暇ダッタ。ヤルコトハ最低限ノ食料ヲ確保スルコトグライデ、自慢ノ魔法ヲ派手ニ、ブッ放スコトモデキヤシナイ。ハヤク魔王様ニハ大人ニナッテ貰イタイモノダ。」
「それなのに、急に人攫いしてまで回復魔法の使い手、ラビンをつれて来ようとしている。せっかくコッソリ数百年隠れていたのに。」
「別ニ、仲間ノタメナラアル程度ノ手段ハ問ワナイ。ソレハ、魔王軍ジャナクテモ当然ノコトダロ。」
「それは多分、魔王軍の医師が、何らかの理由で治療できなくなった。もしくは死んだんじゃないか。」
これは、俺の勝手な予想でしかない。




