11話
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手を振っている人に近づくと小柄で丸顔なおじさんが受付をしていた。こっちに来て初めて人間を見たような気がする。
「始めまして、ギルドの紹介で草刈のクエストを請けてきたのですが」
といいながらギルドから渡されていた、書類を渡した。
「おお、新しく来てくれてくれたんだな、思ったより作業が遅れているので今からでもありがたい。」
「仕事は、草を刈るだけでいいんですよね。」
「おう、この鎌を貸すから適当にこのあたりの雑草を駆ればいい。駆った草は数箇所に集めて置いておいてくれ。」
「わかりました。」
渡された、片手でもてるくらいの鎌を見て思う。
鎌を使った事がないが、アニメとかドラマで見る稲刈ような感じですれば、何とかなるだろう。うっかり手足を切らないように注意はしないと。
「あと、この青草は別に分けて置いてくれ。後で薬草の材料にするからな。」
「はい、薬草の材料ってその辺に生えているものなんですね」
「まぁな、薬草が生えていなかったらわざわざ手作業で駆らずに焼畑で終わせてしまうよ。じゃあ、頑張って働いてくれ。分からないことがあれば、そこら辺で働いている同僚に聞くか、わしに聞くかしてくれ。」
「はい、わかりました」
おじさんと分かれた後どの辺を駆ろうかと、考えると後ろから話しかけられた。
さっきのおじさんではなく、女性の声だった。