109話
「大丈夫そうって、酷いな。一様後頭部強打の重症だよ。」
「えーと、この人ほら、頭固いし。」
そういって、ガールの頭を叩いていた。
「やめろよ、頭打ってるんだ。頭を下手に動かさない方がいいんじゃないか。」
「え、そうなのか?」
ジャックが驚いたように言った。
この世界の魔法を使わない医療知識は低いのだろうか。
それとも、ジャックがあまり知識がないだけなのだろうか。
ジャックはともかく、回復魔法使いの何とかさんは知ってないとだめだろう。
「叩き起こせばいいと思ってたぜ。」
いや、さすがにその医療知識はまずいだろ。
機械じゃないんだからさ。
「それは、トドメの一撃にしか成らないからな。」
「オイ、何トドメヲ刺ソウト話シテルンダ。」
「えーと、大丈夫?もう起きてもへーき?」
「アア、平気ダ、平気。トドメヲササナカッタノハ、アリガタイガ、何デ逃ゲナカッタンダ?」
いや、逃げようと思ってたんだがな。
だべってる間に起きただけだ。
「えーと、魔王を助けるかどうかで話していて、取り合えず、貴方を助けようと思ったけど、薬わすれたなーって話してたの。」
「薬ッテナンノダ。」
「えーと、魔法を補助する塗り薬ですね。私、前にうっかりやらかしてたんで、できるだけ成功率を上げるように使ってるんです。」
そういえばうっかり、魔王の治療を失敗したらまずいんじゃね?




