103話
「地上戦で戦ってくれるのはいいが、お前は止血しなくていいのか。」
暗いし、無駄話していたせいで、忘れていたがさっき短剣でお腹の辺りをさしたのだ。
「アノ程度ナラ、大シタ事ハナイ。俺ハ腹ノ皮ガ厚イノダ。」
確かに何か突き刺さる感覚があったんだけどな。
短剣、使うたびに切れ味落ちてきたのかな?
お腹がダメだとすると、顔か翼でも狙えばいいのだろうか。
「ジャック、ここは連携して攻撃したほうがいいと思う。」
そういつつ、俺は奴の顔目掛けて短剣を突き出した。
「ナンドモ同ジ作戦ガ、通用スルト思ッテオルノカ。」
俺の手首をガールが掴んできた。
こいつ、指細い割りに力がある。
捕まれた手首から痛みを感じる。
そういえば、人を抱えて飛んでるんだ、ある程度の握力はあるわな。
「ち、卑怯だぞ。」
「オマラエノ方ガ、散々卑怯ナ事ヲシテ置テオイテ何ヲry」
「くらえや。」
ジャックが、ガールの脇腹を拳で殴ったのだ。
短剣でさしても、大したことないって言ってたやつに聞くかどうかは分からないが、ガールは手を離した。
「二対一で、戦っている事を忘れてるんじゃねーよ。」
「忘レテハ、ナイガ、二人ヲ相手ニ接近戦デ戦ッタ事無イカラ、対策デキネンダ。」
「そうか、それはいいことを聞いたな。」




