表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水蜘蛛  作者: 漆原康弘
8/24

休閑

知り合って間もない音楽の大先輩との雑談の際。

私は人前で演る勇気が無いのでまずはひたすら練習したい等と話した。

この時、大先輩に


「ではいつその時が来るのか」


と問われ咄嗟に出た答えが


「コードチェンジが綺麗に聴こえてから」


である。

なんたる間抜けか。

もう少しマシな答えもあったろうに、永遠の課題になり得る目標を掲げてどうする。


質問の真意は判るのだが、小心者にとって人前に立つ決断はなかなか難しい。

本当は今すぐにでも演って自信を血肉としたいのだが、自信が無いから出来ない。

なんと悩ましきジレンマか。



思い返す度、馬鹿な回答に対して言葉なき叱責を受けているようで背筋が伸びる。

とにかく、来るべき時に向けて真面目に基本を慎ましく反復しなければ。丁寧と真面目が生き残ると信じる。

時が経てばすぐ手を抜いてしまう人と判っているから残酷なくらいに自戒を。


まずは師に課せられた題をクリアしなければ。

師は良い点を絶対にくれないのだから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ