表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼岸花  作者: 葵陽
4/5

ミチユキシラジ

「俺にもいるんですかねえ、死神。」

「無論です。」

紳士さんはゆるゆるとうなずいた。


「かの人と同じ日に生まれ、同じ時を生き、同じ日にその生を終えます。それが、死神の宿命なのですよ。」

「死神って哀しい生き物な気がする。」

広介が言えば、紳士さんはまた苦笑いをする。


「やはりそう思いますかな、人間は。」

広介はうなづいた。


「そうですね。でも私は正直、今ワクワクしていますよ。遠足の前の日のような気持ちがします。」

紳士さんは、ふと空を仰ぎ見た。


「私の人生はとても、騒がしかった。戦争が終わって結婚して、子供が生まれて子供たちが巣だって、先月妻が亡くなりました。恐らく妻は今、自分の死神と黄泉までの道程を歩いているのでしょうねえ。」

そう言って、紳士さんはベンチから立ち上がる。

広介に深く、頭を下げると“死神さん”は、町の外れの方に行ってしまった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ