誰かに知ってほしかった、私が彼の事を好きだった事を、、、。
“誰かに知ってほしかった、私が彼の事を好きだった事を、、、。”
今は昏睡状態で、私はあれからどのぐらい眠ってるのだろう。
私が横断歩道を渡っていたら? 急にスピードをあげて走ってくる車と
私はぶつかってしまう。
運転手の人は高齢の男性で、かすり傷で済んだらしい。
ブレーキとアクセルを踏み間違えで起きた事故!
私の手にはその時、プレゼントを持っていた。
初めて好きになった男性に勇気を振り絞って渡そうと想って
私はドキドキしながら先急いでいたのだ!
・・・でもこれでよかったのかもしれない!
どうせ私みたいな女の子からプレゼントを貰っても彼は嬉しくなかった
かもしれないし上手くいかなかったかもしれない。
意識のない私はずっと病院のベットの上で寝ているだけ!
毎日懲りずに私は彼の事ばかり考えるというのに、体の自由が利かない!
私の家族や病院の先生も、もう私の意識は戻る事がないかもしれないと
半分諦めているみたいだ!
ただ私の父親だけは、1人違っていた!
“私は一人っ子で、父親が歳を取って産まれてきた子供だからなのか?
私を父親は激愛していたのだ!”
『きっと可南美の意識は戻る! ワタシは娘の生きたいという生命力を
信じている!』
『・・・お、お父さん、』
『“だから、先生も絶対に諦めないでください!”』
『・・・分かりました、娘さんの意識が戻るのを待ちましょう。』
『ありがとうございます!』
一生懸命私の父親が病院の先生を説得していたのが見て分かった!
一度は、私の体に付けている生命装置を外す事を私の両親は病院の先生に
言われていたのだが、、、。
それでも父親は私の意識が、必ず戻ると信じてくれていた!
父親は先生をなんとか説得して、私は今も病院のベットで眠っている。
・・・いや? 眠っているという言い方はおかしいのかもしれない。
私の意識は、はっきりとずっとあるのだから!
私が車に轢かれて救急車に運ばれ、この病院に着き同じ病室の
ベットで今も寝ている事!
病室の外では、子供達がキャッキャッ言いながら遊んでいる声や
何処かで工事をしている機械の音もしていた。
病室では、病院の先生や看護師さん私のお見舞いに来てくれた友達、
それと? “私の大好きな彼もそこには居た!”
彼は元々友達で、まあ友達といっても二人で話した事はない!
友達の友達といった形で、たくさん居る中の友達の一人だと思う。
私はいつしか? “彼の優しさに心惹かれていて、気がつけば好きに
なっていたのかなと思うの。”
ただこの事は誰にも話していない!
だから私が彼の事を好きなのも誰一人知らないはずだ!
こんな事なら? もっと早く彼に“好きだと言っていたら?”
こんなに後悔しなくて済んだのかもしれない!
私の意識はこのまま戻らないかもしれないし、もう彼と会う事もない
かもしれない!
誰にも知られていない“私の好きな人への気持ち。”
辛くて私は、眠っている自分を見ながら夜中よく泣いている。
私の姿は、“誰にも見えていないようだし!”
私の声も誰にも聞こえない!
【こんこん】
『入るよ。』
【彼だー!】
『今日は顔色がとてもいいね!』
【あなたの事を考えていたからだと思う。】
『お見舞いに花を持って来たよ。』
【私の一番大好きな花! 私の好きな花、憶えていてくれてたんだね。』
『花瓶に入れてくる。』
【私はずっとここに居るから、待ってるね。】
・・・数分後。
『今日は、何を話そうか?』
【絵本作家になりたいって言ってたじゃない! 作品は描けたの?】
『なかなか思ってる通りの絵が描けないんだよね? なんか解決策って
ないかな?』
【ないよ! あなたは自分の想い通りにすればいいの!】
『あのさ、絵本が仕上がったら? 一番に君に見てほしんだ! 見てくれる?』
【勿論! あなたがそう言ってくれるのが嬉しい!】
『正直な感想、聞かせて!』
【ズバズバ言い過ぎて、あなたを悩ませるかもしれないよ。】
『君は、誰にでもはっきり言うところがいいんだからさ!』
【・・・本当はそうじゃない! 好きだからあなたにだけにはっきり
言うのかもしれないね。】
『何気ない君の言葉に何度、僕は傷ついた事か、、、?』
【ごめんなさい。】
『僕にそう言った後、君が反省してる事も実は僕は知ってるんだよ!』
【えぇ!?】
『本当は物凄く君は人に対して優しい事を僕が一番知ってる。』
【・・・なんだか恥ずかしいな。】
『早く目を覚まして、一緒にまた遊ぼう。』
【うん、でも今度は二人だけで一緒に、、、。】
『じゃあ、また来るね! バイトに間に合わなくなっちゃうよ。』
【・・・そ、そうだね、またね!】
『またね! バイバイ!』
【ばいばい!】
彼は本当に優しい男性。
私のお見舞いも、2日に1回か? 3日に1回来てくれるわ!
仲が良い友達でも、1週間に1回のペースというのに......。
しかも? 私の母親が私の友達にもう意識が二度と戻らないかもしれないと
言ったとたん、もう私に会いに来なくなった友達もいるのよ。
まあ、それは仕方ない事なんだと私も想うようになった。
確かに、意識の戻らない私のお見舞いに来ても友達も困ると想うし、
“医師からは死の宣告まで受けたくらいだしね。”
それでも彼だけは、他の友達と違ったの!
どんなに忙しくても彼だけは私に会いに病院まで来てくれる。
・・・いつか? 私の意識が完全に戻った時は?
彼に自分の気持ちをはっきり言おうと想っているの!
だって、“もう十分私は、こんなにも後悔してるんですもの!”
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




