プロローグ1/2 ”私”
GG3Gです最近あまりにも時間が取れてないので1/2で投稿していこうと思っています
最近になってやっと本を読むようになりましたがやっぱりまだ全然なれませんね…。
何とか完結させようと思ってます
1か月開けてなんですが優しい目で見てください…。本当に後生ですから
私は一人、気にかけている友人がいる。
高校時代の友人であり、同じ部活に所属していた唯一の同学年であった。
初めて彼女と会ったのは当時高校1年生の5月ごろ
部活を決めあぐねていた私はその日も放課後の校内をうろついていた。
かれこれこんな習慣ができてしばらく経つが、部活を見つける兆しはなかった。
学校が無駄に広いせいで放課後の廊下の人気の少なさが目に付く中、
音楽室のほうから今日も今日とてトランペットの勇ましい音が響く。
トランペットに先導され、他の楽器たちも続いて練習の始まりを知らせた。
「部活なぁ…。」
正直、内心焦っていた。
このままずっと決められないまま帰宅部になるのは避けたかったし、
何よりこのままでは、”放課後に校内を徘徊する怪異”として認識されてしまう気がする。
別段帰宅部が嫌というわけではない
ただほんの少し羨ましいと思った。
部活での憧れや思い出を語るクラスメイトたちにキラキラしたものを感じた
ただそれだけだった。
そうして歩いて30分ほどが経った頃
一つの教室から楽しそうな声が聞こえてきた。
まれに放課後でも屯って騒いでいる輩はいるが
そういう類のものではない気がした。
ずっと見落としてしまっていたのだろうか?
確かな感触も得られず1か月も歩いてきたがこんな日は初めてで
半ば期待せずになんとなく足を運んでみることにした。
誰もいない廊下の右側に、教室一つ開けて奥にある二つ目の教室
楽しそうな静かな声が近づいているのを感じる。
私はその場所に足を踏み入れ、それ以来部活をその教室で過ごした。
その部活を明るくしていたのが唯一いた同級生、コハクであった。