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カエルには、吸盤があるのだ。  作者: 半崎いお
飛び出た場合の
26/31

あ、それきいちゃいけないやつだった

「ほんと、ごめん。こいつがうるさくて」

アルディの方を指し示しながら、ラーゼさんは謝ってくれるけど、

その間も「ごめなしゃぁあああい、ああああ」と、アルディは、とてもうるさいので

「はぁ、、、」としか、返せなかった。


「この子、なんでこんなに興奮してるんですか?」

素直に疑問をぶつけてみる


「もう少し、ゆっくり、話すつもりだったんだけどな」

ラーゼさんが、深くため息をついた。


そして、姿勢を正して、真剣な目をしてわたしに問いかけてきた

「りゅう、という存在について、どう知っている?」

はい? 龍といえば、学校ではどう教わったっけ


「龍は、この世の神秘を体現したような、高貴で、神聖で、理知的で強大な生き物で、

その神聖さから王家とそれに連なる者以外にはその姿をみることも叶わないものである」

って、言われてた気がするんだけど……


神秘。

高貴……

 理知的で強大……???


それに、王家にしか見えないって……??



目の前にいる赤いのはなんだろう

これ、りゅうなんだよね?

わたし、見えてるし、どう考えても、高貴でも理知的でもないと思うんだけどこの生き物。

さっき、遠くでふふんって得意げな鼻息が聞こえた気がするけどきっと気のせいだと思う。

絶対そういう生き物じゃないもん、これ。



「やっぱりそうなのか」

この上なく残念そうな顔で、ラーゼさんはチラリとアルディを見る

「はい、学校で教わった文言そのままですけど」

ラーゼさんはまた深いため息をつく

「こいつのおかげである意味で説明が楽なんだが、高貴・神秘・理知的で強大……にみえるか?」

「いいえ全く」

遠くで “ひどい!” って声が聞こえるけどあんまり気にしないでおこう。

「だよな。こいつは一般的な普通の龍よりもちょっとアホでぬけてて即物的な龍だ」

「一般的よりもちょっと」

「ちょっとだ。竜は、人間よりは能天気で楽天的な奴が多い。そして、大きさも強さも種族も、多い」

「山のような大きさだとかいうのは……」

「そういうやつもいるのは確かだ」

「はえーーー」

王家の力そのものだ!みたいな、竜を従えている王家は絶対的な!みたいなアレだったような気がするんだけど


「気付いたな。これを知ってしまったら、あの国には戻れぬ。あの国は、竜の情報を統制することで存えているのだ」

「え」

「知っている、ということがバレるだけで処刑される恐れがある」

「ええー!」



うわー、わたし今、聞いちゃいけないこと聞いちゃったんだ

なんてことだ。自分の口の重さには自信がない。無理だ。



……ってことは、このアルディがわたしに絡んできた限り、もうダメってことじゃないか



わたし、もう、あの国には、戻らない方がいい、実質戻れないって、ことか。

もどれない、と、戻らない、では全く違うよなぁ……。


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