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バロンド

すみません、投稿が遅れてしまいました。


「怯むな! 進め!」


 多くの冒険者の中でリーダー的な存在であるバロンドは、士気を高めるために大声で叫ぶ。

 すると、それに反応するように周りの冒険者たちも雄叫びをあげた。


 たった一声だけで、怯んでいた者たちも気持ちを整えることができたらしい。

 ほぼ全員から信頼を得ているバロンドでなければ、絶対にできなかった芸当だ。


「先手必勝だ! 邪龍が着地した瞬間を狙え!」


「うおおおおぉぉぉぉ――!」

「くらええええぇぇぇ――!」


 バロンドの指示によって。

 冒険者たちは、邪龍が降りてくるであろう位置まで全速力で駆け寄る。


 これまでの経験上、ドラゴンは着地した瞬間だけは必ず隙を見せる。

 いくら邪龍と言えども、それだけは変わらないはずだ。


「《猛毒殺剣》!」

「《雷光一閃》!」


 何とか邪龍に接近した冒険者は、それぞれの属性をまとわせた剣で勢いよく斬り付ける。

 邪龍が斬撃耐性を持っており、普通の攻撃では意味がないことは、レーナの報告によって明らかになっていた。


 その対策として挙がったのが、属性を重視した攻撃である。


 毒、麻痺、火傷、様々な状態異常を主力として、邪龍にダメージを与えていく。

 個の強さでは圧倒的に負けているため、数の力で押し切るしかない。


 そして、見事に冒険者たちの攻撃はヒットした。


『グオオォォォォ……!』


「やったぞ!」

「ざまあみろ!」


 邪龍は少しだけ怯む様子を見せ、怒りの感情がこもった声を漏らす。

 硬い鱗を持っていたとしても、状態異常までは守り切れないようだ。

 邪龍は攻撃を当てた冒険者をジロリと睨む。


「――ッ! マズい! 一旦離れろ!」

「――え?」


 バロンドが指示をした直後。

 邪龍の近くにいた冒険者は、大きな尻尾によって一気に薙ぎ払われる。

 凄まじいスピード――避けられるはずもない。


 民家の壁を貫通するほどの勢いで吹き飛ばされ、立ち上がれる者はいなくなった。


「ば、化け物め……効いていないのか……?」


 バロンドは邪龍に悪態をつくように呟く。

 今薙ぎ払われたのは、全員がAランク以上の冒険者だ。


 理不尽とも言える強さ。

 自分と同じSランク冒険者のレーナですら歯が立たなかったという情報も、今なら簡単に信じることができる。



「レーナ、いけそう?」

「分かりません。でも、時間を稼ぐことならできる気がします。ギルドマスター」

「時間を稼いでどうするつもり?」

「ライトが来てくれるはずです。アイラちゃんを治した後に」


「ライト……って、あの子だよね? 大丈夫なの?」


 はい――と、レーナは頷きながら剣を持つ。

 ギルドマスターもその言葉を信用したらしい。


 頑張れと、レーナの背中を強く押したのだった。

 



応援、本当にありがとうございます!


『面白そう』『次も読みたい』


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