表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

44/99

差し入れ


「こんにちはー」


 レーナは民家(病院)の扉を叩く。

 ここに来てもできることは少ないが、可能な日は毎日訪れるようにしていた。

 その目的としては――アイラの様子を見るため、そしてライトを応援するため。


 やはり《木の実マスター》のスキルを持っていても、新しい木の実を作ることは難しい作業らしい。

 

 手遅れになるまで残り数日。

 邪龍が現れる前に完成すれば良いのだが、何とも言えない状況だ。


「レーナ。来てたのか」

「うん、お疲れ様。これ、差し入れだけど……順調?」


「先生の指示に従って木の実を配合してるだけだし、俺からは詳しく言えないけど――間に合うかもだってさ」

「ほ、ほんと!? よ、よかった……」


 レーナはホッと胸を撫で下ろす。

 ずっと肩にのしかかっていた重みが、少しだけ消えたような気がした。

 

 かなり限られた時間だったが、医者の協力もあって上手く進んでいるようだ。

 不安や焦りのようなマイナスばかりの日々の中で、久しぶりに安心する気持ちになれた。


「今は木の実を急速成長させてるところだよ。夜には二つを混ぜ合わせて、また新しい木の実ができると思う」

「大変そうな作業だね……何か私にできることはない?」

「うーん……まだなさそうだな。それより、レーナにはレーナにしかできないことがあるはずだから」


 目立った成果が挙げられないレーナの気持ちを察したのか、ライトは傷付けないように軽くフォローしておく。

 レーナがライト以上に疲れていることは、何となく想像することができる。


 レーナとしては気付かれないように隠しているつもりなのだろう。

 しかし、実際はバレバレだと言うしかない。


「邪龍がこの街に来てるんだったよな?」

「え? ライト知ってたの?」

「まあな。街のみんなもその話題ばっかりだし――そっちは大丈夫そうなのか?」


「うん。ギルドマスターが冒険者たちを集めて対応するみたい。多分私も招集されると思う」


 そうか――とライトは呟く。

 レーナが招集されること自体に疑問はない。


 むしろ、実際に邪龍と対峙し、Sランク冒険者の腕前を持つレーナが招集されない方が驚きだ。


「できるだけ早く完成させられるように頑張るよ」

「ありがとう。でも、ゆっくりでいいからね。邪龍は私が引き留めておくから」

「……助かるよ」


 ライトがそう告げると、レーナはニッコリと笑顔を見せる。


 作業中――邪龍をずっと気にかけていたライトだったが、もうそんな気持ちはない。

 レーナの存在が、今までより何倍も心強く感じられた。



応援、本当にありがとうございます!


『面白そう』『次も読みたい』


と少しでも思って頂けたら励みとなりますのでブックマーク登録や評価、感想をいただけると嬉しいです。


特に下側の「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にして頂けるとモチベが上がりますので宜しくお願いします!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] これはなんやかんやあって結局邪龍さんが街まできてまた木の実食べるパターン というか木の実の配合? アイナが鑑定するまでよくわからなかった能力なのに医者はなんで木の実の配合比率とかわかっ…
[気になる点] 大分ストーリーがおざなりになって来てるように感じられます 龍が発見された場所から一週間でこちらに来るというのもおかしな話だと思われます そんな前からどうしてここに向かってると判断でき…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ