パーティー登録
「とりあえずこれでパーティー登録ができるね!」
「そうだな。無事上手くいって良かったよ」
Bランク冒険者昇格の知らせを受けた後。
ライトたちはもう一度パーティー申請をするためにギルドで待つ。
今はかなり忙しい時間帯らしく、手続きができるのはもう少し先になるだろう。
達成感、高揚感、疲労感など、様々な思いがあるが、嬉しそうなレーナを見ればマイナスな気持ちになることはない。
「これで大丈夫なんですよね、レーナさん?」
「そうだよ、アイラちゃん! パーティーを組んだら他人が干渉することは難しくなるから、聖女さんも諦めてくれると思う」
「やっとですね……! 私も嬉しいです!」
お互いに笑顔を見せるアイラとレーナ。
結局ライトは、最後まで事情を知ることなくここまで来てしまった。
レーナの口から聖女という単語が出てきたことに違和感はあったが、口ぶりからして既に解決しているようだ。
良かったな――とライトも頷いておく。
「もし自由になったら、別の国に行ってみたりしたいんだけど……ライトたちはどう思う?」
「別の国?」
「うん。冒険者のランクは国を跨いでも変わらないし、色んな依頼を受けたりしたいなぁって。もちろん邪龍を倒してからの話になるだろうけど」
不意に聞くことになったレーナの夢。
噂程度でしか聞いたことがないが、レーナのように様々な国で活躍しようとする冒険者は多いらしい。
確かに一つの国で留まっていては、受けられる依頼の種類にも限りがある。
そんな夢を持つこと自体はおかしなことではなく、むしろ当然とも言えるほどだ。
「パーティーを組んだからには付いて行くよ。邪龍は倒してからじゃないと駄目なのか?」
「うん。不安なことを残していたくはないからね」
レーナはライトの質問に迷いなく答えた。
あの邪龍を倒そうとするのは、自分たちくらいしかいないと分かっているのか。
それともただ単純に責任を感じているだけなのか。
どちらなのかは分からないが、ライトが否定するようなことはしない。
「まあ、まだ先のことになるだろうけど。急にごめんね?」
「いや、早めに知れて良かったよ。その……聖女についても心配しないで良くなったみたいだし」
「うん! これからはかなり自由にできると思う!」
もう一度笑顔を見せ、レーナは立ち上がる。
これから聖女の陰に怯えなくてもいいと考えたら、今日は冒険者人生の中で大きな進歩だ。
アイラもそんなレーナを見て喜んでいる。
しかし。
三人はその後、聖女の執念深さを身をもって知ることになった。
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