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二年

はじめまして、あかつきです。どうぞご覧ください。


ある年のある時、一人の少年が幻想郷に迷い込んだ。その少年は料理人を目指し、修行に励んでいた時に突如として現世から姿を消した。


その少年はその時、十三にも満たない幼げが残った顔をしてこう言った。


『俺は必ずここで大成してみせる』と。


今、彼は自分の店を創ろうとしていたー


僕は今日この時を二年も前からずっと楽しみに頑張ってきた。


コツコツとお金を稼いで、貯めて、土地を確保して、なんてやっているうちに二年だなぁ。


僕が来たのが八だったから、今はもう十だなぁ。ま、誰にも祝われてないから歳を重ねたとは感じないけどね。


この三年間の中で余ったお金を博麗神社に入れたら霊夢さんに感謝されて、いつでもお茶を飲みに来ていいと言われている。しかもお賽銭もせずに飲みに来てもいいと。


今日も午前中は博麗神社にお賽銭を入れに行く予定だ。



ところが、行く途中で魔理沙さんに会った。

彼女とも始めて会ってからかれこれ二年が経った。


「ようっす橘」

「あ、こんにちは。魔理沙さん」

「丁寧にありがとうだぜ」

「相変わらず霊夢さんと仲が良いですね。今日もお話に?」

「まあな」


ちなみに魔理沙さんは箒で飛んでいるから疲れてなさそう。いいなぁ。


そんな話をしていると、博麗神社が見えてきた。


境内に入ると霊夢さんは今日もいつもと同じ時間に掃除をしていた。


「こんにちは、霊夢さん」

「あぁ、おはよう、春」


春とは、僕の名前が(たちばな) (はる)という名前だから、春というニックネームになった。…ちゃんと僕は男です。中性的で綺麗な顔とか言われるけど、男です。しっかりと男です。


「?、どうしたの?春」

「いや、霊夢さん、特に何も」

「そう、今日も入れてく?」


霊夢さんが入れてく?と聞いてくるのはお賽銭のことだ。


「あぁ、はい」

「うーん、やっぱり霊夢んとこにお賽銭が入るのは見慣れないんだぜ」

「なに!?魔理沙!なんか言った!?」

「いやぁ、だって私たちより下のこいつに頼ってるっていうのも人としてどうかと思うんだぜ?しかもこいつはやりたい事のためにお金を稼いで貯めているんだぜ?それを何も祀ってない神社にお賽銭を入れてるんだぜ?どう思うのだぜ?」

「う、それは…何というか、痛いところを…」

「いえいえ、いいんですよ、神社は神様達に感謝を伝えるところ。いつも守ってもらっているからきているんですよ、魔理沙さん」

「それなら、守谷の方に行った方がいいんだぜ?」

「いえいえ、こっちでいいんです」

「そ、そうなのかだぜ」


まあ、そんな事は良いとして僕は本堂に向かい、お賽銭の五円を入れて『二拝 二拍手 一拝』をしていつものお礼をした。


「ん、いつもありがとうね、お茶飲む?」

「あ、はい、お願いします」

「私も欲しいんだぜ」

「あんたのはないわよー」

「ちぇ、わかったぜ、そんじゃあまぁ、キノコ狩りに行ってくるんぜ」

「あ、行ってらっしゃい」

「おうだぜ」


と、魔理沙さんは箒で飛んでいった。


「ん、お茶できたわよ」

「あ、ありがとうございます」

「そんなに畏まらなくて良いのよ?」

「まぁ、それは置いときまして。今日、僕すごい楽しみなんです」

「ん?どうして?」


と、僕の前にあるちゃぶ台に二つ湯呑みを置いた。


「ふふ、それはですねぇ。今日、ついに建つんです!」

「何が?」

「え、何ってそりゃあ勿論、僕のお店ですよ〜」

「え、あ、ごめん」

「今度時間があったら食べにきてくださいね!まだ開店するには少しかかりますけどね」

「うん、絶対食べに行く。だってこの前も作ってもらったやつが凄く美味しかったもん」


若干幼児退化している気がするのはご愛嬌だろうか。まあ、たしかに五年も修行をしたんだ。それくらいは出来ないと困る。


「霊夢さん、ご馳走様でした」

「ふふ、そんなに?」

「ええ、美味しかったですもん」

「そう、嬉しいわね」

「ん?そういえば今日の空はちょっと鳥が騒がしいですね」

「ん?そう?」

「ええ、…て、え!?」

「?、どうしたの?ってはぁ?!」


僕が空を眺めていると、一瞬にして空が紅く染まった。





どうでしたでしょうか?ご意見頂ければ嬉しいです

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