表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

小さな幸せ、思い出したくもない記憶

《注意》

・文章力は皆無です。おそらく問題点だらけなため、そういったことがあればご指摘をお願いします。

・私がルルブしか持っていない+独自解釈を大量に用いているためもしかしたら矛盾点などが見つかる

可能性が大です。その場合はこの物語はこういったものなんだと思っていただければ幸いです。


以上のことに納得してもらえた人はどうぞゆっくりしていってください。

「えっと...この果物が12ギルで...この赤いのが10ギル?」

「そうだよ、何度も言わせるなぁ」

数十分歩いて城下町にたどり着いた壮馬。ご自慢の忍び歩きで通行料を払わずに入った街中で果物の値段でうんうん唸っていた。

果物はほとんど全て元の世界のものが売っていた。

しかし、ミカンよりもリンゴの方が値段が高いという元の世界では信じられない事態に直面し、壮馬の頭脳は無意味に回転し、事態を収束させようとしていた。

ギルというのがこの世界での通貨であるらしく、おおよそ円の10分の1程度の値段になっている。

「そんで、兄ちゃん。結局買っていくのかい?」

「え?あぁ、まぁリンゴが安く買えるのなら............」

「どうした?兄ちゃん」

「......ごめん、今日は帰るわ」(真顔

そう言いながら踵を返し、すたすたと速足で逃げる。

最も基本的な問題。通行料を誤魔化していた本来の理由を思い出しさっきの5倍は頭脳が回転しだす。


「(どうやって金をかせぐ...!というか今日をどうやってしのぐ...!?)」

実際、壮馬の持ち金は0。持ち物もろくにない状態であり、金を稼ごうにも素性の分からない者を雇う人もいないだろう。

壮馬は異世界に来てまで社会的に死ぬ寸前へとなってしまっていた。

「クソ...クソ......せめて...何かあればなぁ...!」

そしてたどり着く。前の世界でもやっていたとっておきのバイト。思いつく中最も稼いでいたもの。

「やれ...るといいなぁ......」

そう言いながらトボトボとどこへ行くとも決めずに歩き出した。


そしてそんな様子の壮馬を見ていた眼......意気消沈している壮馬は気づくことはできなかった。



ある結論に達した壮馬はそれを実現するために片っ端から店に押しかけある交渉をしていた。

「......お前は何を言ってんだ」

「頼む、今言った材料を俺に融通してくれ」

「いや、それはまだいいんだよ...で、融通したら何をくれるって?」

「その材料で作った酒をちびっと」

「交渉決裂だな」

「え?えぇ......?」

元の世界でやってたバイト...《黄金の蜂蜜酒》売りの計画も儚く散ってしまった瞬間であった...。


打てる手を全て失った壮馬は肩を落としながら裏路地を何の気なしにうろうろしていた。

「はぁ...元の世界ではあの条件でも結構承諾してくれたのになぁ...やっぱり最初に飲ませなきゃダメか...」

「飲ませるって何を?」

「《黄金の蜂蜜酒》っつってなぁ。一回作れりゃそれで多分一文無しは脱出できると思うんだ...が...」

そこまで言った時にようやく誰かがいることを理解した壮馬は無言で半歩下がって目の前の人物を確認する。


それは灰色のベストを着ている銀髪の少女だった。髪が二か所跳ねておりケモミミに見えないこともない。

透き通ったような青色の瞳をしており、その顔は無表情そのものだが眼だけはキラキラ好奇心で輝かせているのが見て取れる。

「ねぇ、それって美味しいの?」

「え?あ、あぁ。この世のものとは思えないぐらいには美味いぞ」

身を乗り出して聞いてくる銀髪美少女に若干たじろぎながらも答える。

「そうかぁ......美味しいんだ...」

「お、おーい。もしもーし」

そして、欲しい情報はそろったのか長考し始めた少女に対して目の前で手をブンブンしてみるがよほど集中しているのか反応はない。

「ねぇ、お金ないんでしょ?」

「ずいぶんと直球だが、そうだな」

唐突に心にくるセリフを言われた壮馬はジト目になりながらも正直に答える。

「...料理、できる?」

「は?まぁ...そこそこ?」

「......いいバイトあるけど...どうする?」

「......マジで?」

願ったり叶ったりな言葉に壮馬は目を少し見開く。

「その代り、条件」

「......一日、十五時間労働だったら悪いけどキャンセルで」

「そのお酒飲ませて」

「......それでいいの?」

「うん、飲んでみたい」

「でもすぐには作れないんだよなぁ...材料も集めなきゃだし」

「どれぐらいかかるの?」

どうしても飲みたいのか遠回しにやりたくないなぁオーラを出しても無視してくる少女。

「...1週間だ。5種類の特殊な材料を使う。」

「じゃあ泊まり込みでいいんじゃない?」

「は?」

「週休二日、宿も用意するから。...これでどう?」

「喜んで引き受けます!」

お得意の手のひらポリキャップを披露して速攻で承諾する。

「それじゃ、これからよろしく...あ、名前...」

「.........日稲月壮馬だ」

「ヒーナヅキ...ソーマ?...えっと...どっちで呼べばいい?」

「壮馬で頼む」

「うん、ソーマ。...私はね...イリアっていうの」

「そうか、じゃイリナ、これから頼むぜ」

「...うん」

嬉しそうに少しはにかむイリア。それを見た壮馬は少しばかり悲しい眼をしていた...。


思い出したくもない思い出がフラッシュバックする。


「(...もう、嫌なことはごめんだな)」

ただ壮馬は願うのみだった。


無意味なことだと、半ば諦めながらも...。








《黄金の蜂蜜酒の製法》

これは人間が宇宙空間の真空と環境の変化の中を通り抜ける旅行に耐えられるようになる魔術的な飲み物を作る呪文である。

そういう旅行に際し、蜂蜜酒の効果を得るために必要なのは、同じ値のマジックポイントろ現在正気度ポイントである。

両方とも旅行の距離を光年で表した十進法の対数と同じ値である。

蜂蜜酒を作ることと旅行をすることは別の話である。

数種類の違ったタイプの蜂蜜酒が存在するが、効果は全部同じである。

ただし作るときの材料はそれぞれ違う。

黄金の蜂蜜酒を作るためには、5種類の特殊な材料と、少なくとも1週間の醸造期間が必要である。

蜂蜜酒が泡立ち始めたら、呪文の使い手は蜂蜜酒1服分に対して20マジックポイントを投入することによって魔力を付与しなければならない。

マジックポイントの投入は何日もかけて少しずつ行ってもかまわない。

マジックポイントをたくさん投入すればするほど、出来る量が多くなる。

蜂蜜酒1服分で1回の旅行ができる。

さまざまな距離と時間を行く宇宙空間に1回耐えられるのである。

蜂蜜酒に魔力が付与されたら、旅行する者はまず乗り物を見つけなければならない。

《ビヤーキーの召喚/従属》の呪文を使えば、星間を飛ぶ乗り物が手に入る。

それから蜂蜜酒を1服分飲む(そして帰りの分としてあと1服分を携えることだろう)。

そして乗り物に命令を下し、旅行が始まる。

宇宙空間にいるときには、精神的にも肉体的にも静止状態になっていて、周りのことにはほとんど無感覚になっている。目的地に着くと、蜂蜜酒の効果は消える。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ