意味のない違和感
いつもの風景のはずだ。
目の前に広がっていたのは、いつも見ている家族といる日常のはずだ。
じゃあ何で違和感を感じる?
違和感を感じ続けている?
感じ続けている事を日常と感じている?
いつものように朝日を浴び、
いつもの様に母が朝食の用意をして、
いつもの様に父が起きてきてコーヒーと新聞を手に取り、
いつものように弟が目をこすりながら起きてきて、
いつものように登校の時間に家を出て、
いつもの時間の決まった電車に乗って最寄駅に着き、
いつもの様に先生たちに挨拶をして教室に向かう。
そして、
いつものように昼休みまでずっと授業を受けて、
いつものように昼飯を食べて、いつものように午後の授業を受けて、
いつものように部活動を眺めながら下校して、
いつものように決まった時間の電車に乗って、
いつものように帰宅して、
いつものように晩御飯を食べて、
いつものようにお風呂に入って、
いつものように布団に入って寝る。
ただそれだけのことのはずなのに、
何で夜中に起きただけで違和感を感じるようになるんだ?
時計は2時を指しているし、
カーテンは閉まっているし、
廊下の照明も消えているし、
なのに何で違和感を感じるんだ?
恐怖とも好奇心とも言えないこの違和感は、
どこからきているんだ?
読む奴は相当暇なんだな。