14.転移者のチラ裏話(2)
この転移者の残した情報だが、スキル関係についてはためになる新情報が多くて興味深いのだが。気になったのは与太話風の感想の方だった。
書かれている期間にしては、紙束の量は少ない。転移してから、この人物の子供が大人になり、更に年月を経た後と思われる出来事まで書かれていたのだ。おそらく大きな出来事についてのみ、書いたのだろう。
そして、その内容なのだが。
以下、原文(抜粋)。
「俺を呼び出した偉そうなおっさんが言うには、『数十年に一度現れる、魔王を倒すために召喚した』だと。魔王だってwウケルwwラノベかよwww」
「召喚勇者を隷属させて軍事利用とかテンプレ展開ワロスwでもおとなしく従ってなんぞやらねぇYO!」
「うはwチートキタコレww金稼ぎ楽勝www」
「綺麗な嫁さんゲットしたったwハーレムは趣味じゃないからもう満足ww」
「息子生まれたw息子までチートキタコレwwなんか凄まじいwwwスキルヤバスwwww」
「うぇっwなんか国から息子が『勇者』とか認定されたww俺勇者の父親www俺は魔物使いじゃねぇぞwwww」
「息子モテモテwハーレムパーティwwそして『魔王討伐に行ってきます』だってwwwワロエナイ……」
「うほーっw風の噂で息子たちが魔王倒したとか聞いたwwうちの息子パネェwww」
「あ……ありのまま、今、聞いた事を話すぜ! 『おれの息子が魔王を倒したと思っていたら、いつのまにか息子が魔王になっていた』 な……何を言っているのかわからねーと思うが。おれも、何を聴かされたのか、わからなかった……頭がどうにかなりそうだった……催眠術だとか超展開だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……」
混乱している割に、余裕あり過ぎだろこの転移者。
ともかく。
どうやら、この世界には『魔王』とかがいるらしい。数十年に一度現れる、というくだりも気になる。
そして、『勇者』が『魔王』になった、と。真偽は判らないが、もし本当なら俺たちの生存にまで係わってくる話だ。積極的に情報を集める様にしよう。
さて、与太話の感想は置いておくとして。
スキルについてだが、現状確認する方法は無い。
俺の、プロセスを認識する能力みたいに、普通の人には無い能力なら経験則的にその存在を想像出来るのだが。例えば剣術のスキルが無くても剣で戦うことは出来る様に、スキルの有無によらず可能な行動については熟練者のそれがスキルの力なのかは断定出来ないのだ。
転移者の『鑑定』はレアスキルらしいので、利用出来る機会はそうそう無いだろう。そういう魔道具があればいいのだが。今度、父さんから伯爵に聴いて貰おう。
そろそろヒロインとか出しましょうかね。
ケリーもヒロイン枠?w




