だから馬鹿について考える(九夜)
目暮あゆは今夜も眠れない。
だから馬鹿について考える。
馬と鹿と書いてバカ。
由来は知らないけれどこれは馬と鹿に対して失礼ではないだろうか。
馬と鹿に人権があったら訴えられているんではないだろうか。
例の言葉狩りのように。
言葉狩り…
「○○って言ったら○○の人に失礼でしょ!」
だいたい無関係な人が騒ぐ事が多い。
○○の人はそっとしといて欲しいのだ。
そうでない人、つまり怒られる側もそっとしといて欲しい。
だから言われた通りに使うのを止める。
言った方が強いものなのだ、世の中。
だから政治家はやじを飛ばす。
みっともないが、何も言わないよりは効果があるということだ。
騒げば何とかしてくれる、というのは赤ん坊の時にみな学ぶのだろう。
赤ん坊は泣きわめけばお母さんが何とかしてくれる。
ああ、何とうらやましい生活なのだろうか。
出来る事なら赤ん坊時代に戻りたい。
でも、赤ん坊が守られるのは弱いからだ。
もし、守ってくれる親がいなかったら死を待つのみだ。
自分で食事を手に入れる力がないからだ。
それに大人でも赤ん坊みたいに何もせずに生活する事もできる。
お金持ちになれば…
でも、お金を手に入れるために「何か」をしなくてはならない。
果たしてそれが赤ん坊のような生活と言えるのであろうか?
生まれた時から裕福な家庭で死んでも使い切れないような豪邸の箱入りで~。
とかなら最強だね。
必要なのはお金なのではない、運なのだ。
目暮あゆは今夜も眠れない。




