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だから、石について考える(五百十五夜)
目暮あゆは今夜も眠れない。
だから、石について考える。
石はその辺に転がってる奴。
といっても、様々な種類がある……と思う。
雑草と一緒でみんな興味がないからな。
遺跡に落ちている石とかだと価値が高いらしいけどさ。
石だって最初から石だったわけではない。
元々大きかった物……岩とかが砕けて小さくなった物なのだから。
さからこそ遺跡にある石には価値が出てくるわけなんだね。
でも、遺跡の石も最初はその辺の石を集めて作られたもの……
遺跡になるまでは価値があるものだったと思えない。
地球ができたころから残っている石とかが本当の意味で歴史的価値があるのかも。
でも、そんなの証明しようがなくない?
科学的分析で時代を調べれば……
今度は科学的分析を信用できるのかどうかという問題になってくる。
科学的分析って信用されているけど、そもそもの資料が間違っていたら駄目だかんな。
本物偽物の鑑定に重宝されるけど「この時代は~の素材が使われていた」って情報が間違っていないと誰が保証できるのか。
千年前から生きている人なんかいないわけだしね。
それに「この時代に~の素材は使われていなかった」って情報もさぁ……
いまだにその時代には使われていないと思われていた鉄とかが発掘されて学界の定説が覆されるって言うのに……
目暮あゆは今夜も眠れない。




