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だから、トマトについて考える(510夜)
目暮あゆは今夜も眠れない。
だから、トマトについて考える。
トマトは赤い野菜だ。
果物と考える人もいる。
良いトマトは甘いらしい。
私は甘いトマトを食べた事がない。
本当に甘いのか?
その話を聞いて以来、甘いトマトへの妄想をしている。
毛嫌いしている野菜がフルーツのような味になっているなんてよだれが出てくる。
にんじんのケーキなんてのをアニメかなんかで知った時もあこがれたものだ。
でも、甘さにも色々ある。
桃のような甘さとりんごのような甘さ。
どちらに近いのだろうか。
あるいは全く遭遇した事のない甘さなのか……
案外、期待外れだったりして。
甘いには甘いけど自分が求めていたものと違っていた時の落胆を考えたら……
もう妄想でとどめておいた方が良いのかな?
でも、百聞は一見にしかずってことわざもあるし……
解釈次第では聞くよりも見る、想像よりも経験という事だね。
そりゃまあ、経験した方が話のネタにはなるけどさ……
何かを失うような気もする。
知らない故に良かった事もある。
ミステリーの犯人やトリックを初めて知った時の驚愕みたいな。
って結局は経験しないとその驚愕も味わえないのよね……
いつか、その驚愕を再び体験するために記憶を消す機械とか登場する時代が来るのだろうか?
悪用される未来しか想像できない……




