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だから、ネズミ小僧について考える(412夜)
目暮あゆは今夜も眠れない。
だから、ネズミ小僧について考える。
ネズミ小僧は江戸時代に現れた義賊である。
悪い金持ちの家からお金を盗んで貧乏長屋に小判をばら撒いていたそうな。
正義の味方扱いされているけど、ただの泥棒だよね……
貧乏長屋にばら撒いていたのも余ったお金を寄付してるだけだし。
自分のお金でもない物を他人にあげる事で好感度を上げようとする。
とんでもない戦略家だったのかもしれない。
実際、民衆には受けていたみたいだしね。
いや、お金くれるから受けていたって事じゃなくて。
悪い金持ちから盗んだお金を貧乏人に渡す姿が民衆には格好良く見えていたのでしょう。
気持ちは分からないでもない。
こういうアンチヒーローというかダークヒーローはいつの時代も受ける物だ。
外国でもルパンがあるわけだしね。
そりゃ、普通のヒーローに人気がないわけじゃないよ。
でも、普通は飽きられるし、ヒーローだと思ってた存在が不祥事を出すと一気に脱力感があるからね……
その点、ダークヒーローなら最初から悪い事をしてもっと悪い存在を倒しているのだからこれ以上に評価が下がりようがない。
ちょっとずるい気がする。
むかし、誰かがいつも真摯な人よりたまに真摯な方がモテルって言っていたのを思い出すな。
目暮あゆは今夜も眠れない。




