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だから、走馬灯について考える(294夜)
目暮あゆは今夜も眠れない。
だから、走馬灯について考える。
走馬灯は死ぬ直前に今までの記憶を振り返るもの。
らしい。
私は死んだ事がないので見た事がない。
と言うか、死んだ人は喋れないのにどうやって走馬灯の存在を知ったのか。
臨死体験して復活した人の経験談かな。
となると正確には「死んだ時に見る」ではなくて「死ぬようなぐらい追い込まれると見る」のが正しいのかも。
精神的な物だとしたら実際にはそれほどの危機じゃなくても本人が勘違いすれば走馬灯を再現できそう。
記憶をほじくり返す時には催眠術よりも、走馬灯を利用した方が的確なのでは……
催眠術と違って見たいところだけを呼び出すわけじゃないから無理か。
そもそも、走馬灯を見るような精神状態に追い込まれたくはないな……
それほど追い込まれたら精神に何かしらの傷害を負いそうだし。
そう言う意味では催眠術はどうなのだろう?
肉体と違って精神の見た目で確認できないから……
TVでみんなあっさり催眠術とか受けてるけど、もしかしたらもの凄く危険な事じゃないのかな?
消毒せずに手術をしているような事をしていないかな?
精神の学問が未来に発展したら、何て危険な時代なんだ!と未来人から笑われるかもしれない……
目暮あゆは今夜も眠れない。




