293/1002
だから、枯れ木について考える(二百九十三夜)
目暮あゆは今夜も眠れない。
だから、枯れ木について考える。
冬になると樹木は葉っぱが落ちて枯れ木となる。
人間の骸骨のようで痛々しい。
まあ、木の方からすれば春に生えてくるだけで一時的なものなのだけど。
骸骨のように死んだわけではない。
でも、寒くなると薄くなるって……
生物は普通、寒さから身を守るために着込むものなのだが。
服を着るのは人間ぐらいだが、他の生物は毛深くなったり進化して身を守る。
なのに、寒くなると薄着になるようなものじゃん。
まあ、人間と言うか哺乳類の感覚で考えては駄目なのだな。
そもそも、二酸化炭素を取り込んで酸素をはくという他の生物とは逆の事をしているのだから。
体感する寒さと暑さが逆転していてもおかしくはない。
木の方から見たら寒くなると着込む人間がおかしく見えるのかもしれない。
木に感情があればの話だが。
でも、トマトとかはストレスを与えると糖分を分泌したりするって言うからな。
植物にも感情はあるんじゃないかな?
人間のような複雑な物ではないかもしれないけれど。
複雑と言う概念自体が人間が作り出したものだから、人間には思いも呼ばない感覚が植物にはあるのかも。
まあそれは、植物だけでなく全ての生き物に有り得る可能性の話になるけどさ。
目暮あゆは今夜も眠れない。




