12/1002
だから殺人鬼について考える(12夜)
目暮あゆは今夜も眠れない。
だから殺人鬼について考える。
漫画だと格好良く描かれる殺人鬼。
でも、現実はどうだろうか。
ネットで調べたら殺人鬼になった理由が「神にささやかれから」というのが多い。
神様、つまり他人のせい。
何と情けない事だろうか。
晩年は「幼少時の環境が悪かったせいで…」と言うのもいるらしい。
何と言い訳がましい事か。
殺人鬼が格好いいのは創作の中だけの話なのだ。
現実に格好いい殺人鬼などいない。
格好いい殺人鬼とは何だろう?
悪人をあっさり殺す…
うん、ここが現実との違いかな。
現実の殺人鬼は性欲で殺しているのに近い。
言うなればレイプ。
レイプを信望しているのは少数派。
まあ、そういう趣味の人もいるのだろうけど。
レイプして褒められようという人はありえない。
だからどこかで罪悪感が深く残るのであろう。
人を殺せば罪悪感が残るのは当たり前だが。
時々、人を殺してはいけない理由という論争がある。
捕まるから?
私はそんな事より簡単な答えを出す。
答えは痛いからだ。
自分がされた事を想像すればとても人を殺す事などできない。
殺人鬼は想像力が人より欠けているのではなかろうか。
そして、想像力のある人が描いた殺人鬼は格好よく見える。
現実と創作の違いは想像力の差なのであろう。
目暮あゆは今夜も眠れない。




