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交差する夢

お噺を読む前に。


この話では、暴力表現、無神論、神への冒涜などと取れるような

表現をする場合があります。

それらを不快と感じる方に置かれましてはお読みになることをお止めください。

この警告に従わずお読みになった場合に置ける、いかなる問題にも責任は負いかねます。

それでも、読んでくださる方はどうぞ。

拙い文ではありますが、楽しんでいただければと思います。


それでは、「お噺」の


はじまり はじまり。




序章



偶然か、必然か。


不思議なえにしで結ばれた


二人のお噺。


*******

この世には神と呼ばれ(あがめられるモノがいる。


しかしながら、それらは実在していない。


または、実在していたとしても、人間の考えているようなものではないのだ。


人の思いが作り上げた偽物いつわり


とでも言うべきだろうか。


長き時を経て、彼らはモノからモノへと変化を遂げた。


だからといって、人を幸せにするような力を手にするわけでもない。


ただただ、重い「心」を手にし、


人間からの醜い、悲しい、苦しい感情を前にただただ途方にくれるのだ。


そして、いつの日か忘れ去られ。


「心」という重たい荷物を背負わされて、取り残されるのだ。


その「心」はいつの日か、黒く濁り、歪んでいくのだ。


「彼」も、そのひとつである。


*********


黒く濁る世界の中で、


夢を見た。


仄暗い、夜闇の中を一人歩む少年の夢。


何を映すでもない瞳。


なんの感情も、読み取れない。


彼はこんな目をしていただろうか。


少年は、ただ淡々とより暗い闇を目指して歩みをすすめる。


何を望み、そんな場所を目指すのか。


どれだけの時間がたっただろうか。


ふと、少年が足を止めた。


長かったのか、短かったのか。


長い時間を生きすぎた私にはわからない。


そして、


「…夢か。」


カナ…………いまどこにいるんだ。


*******


佐藤さとう かなではどこにでもいるような普通の少年である。


神に対する異様なほどの、否定を除けば。


化物も幽霊も妖怪も、ましてや神なんてもの信じていない。


目に見えないものは信じない。


力があるかないかもわからないような神にすがるだなんて馬鹿げてる。


今の自分があるのも、全ては神のおかげなんかじゃなく自分の力だって信じてる。


神なんてものいるわけがない。いたとしてもそれはただの役立たず、だ。


そう、所謂彼は、「無神論者」だ。


なぜ彼がここまで神を否定するのか。


それは彼自身にもわからない。


彼は3年前に記憶を失っている。



*********


気がつけばいつの間にか仄暗い夜闇の中をひとり歩いていた。


足が勝手にどんどんと暗い方へと向かう。


(ああ、夢か)


などと考えている間にも、どんどんと進んでいく。


どれぐらい歩いただろうか、


足が止まる。

そこには。


目が覚めた。


一体何をしようとした。


自分は一体。


「君は一体誰なんだ…」


その呟きは、空っぽの冷たい箱の中に吸い込まれていった。





ここまで読んでくださいまして、ありがとうございます。


学生という身で書いておりますので次章の更新はいつになるかわかりませんが、できるだけ頻繁にUPできたらと思っています。


思いつきで書いているため、これからどんな展開になっていくかはわかりませんが。神と少年の出会い編が終わりましたら、一話完結型で物語を綴っていこうと考えております。


ご意見、ご感想、アドバイス等よろしければ残してくださるとありがたいです。


では、またの機会にお会いできることを楽しみにしております。


シキ 2013.6.16

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