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怠惰な僕の転生〜公爵家待望の子供って期待されても困ります〜  作者: はやな
第二章 魔法とスキルと友達

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第16話 シルスへの帰還

 僕は、ソルトと拳を交えた後、客室に案内され一夜を越した。


「はぁ、もう少しここにいたいけど、お父様がうるさそうだからなぁ」


「そうですよ、オース様。私とルクリス様が怒られてしまいます」


 僕の専属メイド、セリオナが隣で言っている。


「そうだよな。さて、準備もできたし行くか」


 ちなみに、朝起きたら魔力が回復した気がした。

 あと、神の意識が入ったと思われるお守りにはあれからなんの変化もなかった。


「おっ、オースもう帰るのか?」


 僕が部屋を出ると、廊下にソルトがいた。


「うん、流石にお父様がね」


「そうか。じゃあまた会おう、いつでも会いに来てくれ、相棒」


「あぁ、正直来れるかどうかは怪しいけど、時間が空いたら遊びに来る」


「試験勉強頑張れよ、実技もあるからちゃんと体、鍛えないとだめだぞ」


「わかってるよ」


 まぁ、どうせクロストあたりが無理矢理にでもやってきそうだけど。


「じゃあな!」


「うん、ばいばい」


 僕は手をソルトに手を振り、王城を後にした。


 そして、セリオナとルクリスと馬車に乗りシルスへと向かった。


 ♢


「オース様いかがでしたか」


「そうだな。まず一番良かったことはソルトと仲良くなれたことかな」


「オース様は、ソルト殿下に国王になってほしいと?」


「うん、正直最初はあんまり関わりたくなかったけど、相棒?になったし。応援したいなって思ってきて」


「そうですか……。ジュリアス様とソシルナ様の言っていたことが本当になりそうですね」


「えっ?お父様とお母様がなにか?」


「いえいえ、こちらの話です。ところで、魔法とスキルはどうでしたか?」


「どうせ、ルクリスは隠れて見てたでしょ」


「そうですが、オース様の感想が聞きたいのです」


「うーん、そうだなぁ。魔法は、まだ一回しか使えないから、もっと使って、魔力の器を大きくしたい。あと光属性は回復の魔法もあるからそれも使えるようになりたい」


 流石に一回で倒れるのは虚しい。


「そうですね。魔法は、自分の魔力の大きさにあった器になるまで少し時間がかかりますから。あと魔法もたくさん技を覚えたほうがいいですね。」


「そうだよな。まぁそこは試験までにどうにかしよう。スキルに関しては、まぁぼちぼちって感じかな」


「教えてはくださらないのですか」


「だって、ルクリス教えてくれないんですから、って見てたからわかるんじゃないの?」


 僕は、ソルトを睨んだ。


「何となくは分かりましたね。スキルは隠し札みたいなものですから、なるべく教えないほうがいいですよ」


「あっ、ソルトに伝えちゃった」


「信用できる人なんだったらいいんじゃないですか」


「なら、ルクリスは、僕のこと信じていないの?」


「おっと、外に何かが」


「おい逃げるなよ」


 って、もういないし。

 ルクリスってどこか掴めないよな。


 ♢


「オース様、もうすぐ屋敷に到着します」


「そうか、そろそろお父様とお母様の再会か、気を引き締めなければ」


 あっ、屋敷が見えてきた。


 ……んっ?


『オースお帰りなさい!!!』


 屋敷を見ると、でっかい横断幕が掲げられていた。


「うわっ、まじかよ」


「すごいですね、……オース様」


 セリオナの顔が若干歪んでいる。


 流石に恥ずかしい。

 いや、とっても恥ずかしい。


「オーーーーース、待っていたぞぉー!」


「オースちゃーん、おかえりなさーい!」


 屋敷の横断幕の前で両親が大きく手を降っていた。


 あれ、隣にいる腰を曲げているお爺さんは、誰だろう。


 考えていると、馬車が両親の前で止まった。


「オースおかえりなさい!」


「ちょっ、苦しいよ……。ただいまお父様、お母様!」


 両親が僕を見るなり、勢いよいよく抱きついた。


「あぁ、おかえり。怪我してないか?お腹は空いていないか?」


「大丈夫。ところでそのおじいさんは誰ですか?」


「……あぁ、この人は、私の父だ」


「……てことは、僕のおじいさん、いや、おじい様ってこと!?」


「ほっほっほ、孫よ顔が見れてうれしいぞい」


 おじい様が、笑っている。

 優しそうなおじい様だ。

 ところで――


「おじい様今までどこにいたんですか?」


「ん?あぁ、わしの嫁さんと十年ぐらい世界をまわっておった」


「十年も!?そ、それはすごい」


 元気な爺さんだ。


「ほっほっほ、やっぱり旅はいいぞ!」


「そうなんですね……」


「それでだなオース、父にお前の家庭教師になってもらうことにしたんだ」


「そうなんですね!」


 家庭教師が付くことは何となく分かっていたが、まさかの、僕の爺さんとは、驚きだ。


「ほっほっほ、よろしく頼むぞ我が孫よ」


「お願い致します、おじい様」


「オースがんばれよ」


 なんだ父よ、その目は。

 父が憐れむような目をしていた。

 もしかしてこの爺さん……。


「ほっほっほ、ほっほっほ、ほっほっほ」


 ……うぅ、なんか、嫌な予感がするぞ。

これで二章が終わりました。

どうだったでしょうか。

正直あまりきれいに執筆できているとは思いません。

ですが、これから毎日がんばって、いつか納得がいくような執筆ができるようになったらなと思います。


三章は、編入試験の章です。

そういえば、ヒロインってどこにいるんでしょうね。

新キャラは爺さんだし。

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