第15話 国王の座
「ここが俺の部屋だ」
僕たちは、鍛錬場から王城来た。
そして、ソルトの部屋に案内された。
「すげぇ、広いな」
僕の部屋の二倍はある。
まぁ、僕の部屋もかなり大きいが。
「寝る時は、客室を使ってくれ」
「そうか、ありがとう」
そこから僕たちは、魔法のことやスキルのこと。
学園のことなどを、話ながら休息をとった。
♢
「ソルト殿下、オース様。お夕食の料理ができました」
日も落ち始めていた頃、王城のメイドと思われる人物が僕たちを呼びに来た。
「誰がいる?」
「国王陛下が、御三方で、との仰せでございます」
「そうか、なら行く。オースもいいな」
「まぁ、大丈夫だ」
正直ゆっくりして食べたいところだが、国王の言っていることなんだったらしょうがない。
僕達は、国王がいる食堂へと向かった。
「それにしても、きれいだな」
王城の廊下を歩いていると、きれいな装飾品が至るところに並んでいる。
「ん?見ない顔だな」
装飾品を眺めながら歩いていると、顔立ちが整った、背の高いイケメンが話しかけてきた。
「こ、こんばんは。僕は、ソフリーン公爵家の長男、オース・ソフリーンにございます」
「おぉ、そうか。お前の父から聞かされているぞ」
父?どんだけ言いふらしてるの?
「お兄様、これから、父上との会食がありますので」
ソルトが割って入ってきた。
お兄様?……ってことは!
「ソルト……」
王子(仮)の表情が一瞬鋭くなった。
「それでは失礼します」
ソルトが歩き出した。
僕は、ソルトに着いていく前に王子(仮)に聞いた。
「あの行く前に、お名前を聞いても」
「あぁ、知らなかったのか。俺は第一王子『ジェフル・ルスリア』だ」
やっぱり!ていうか、王子なのはわかってたけど、まさか第一王子だとは。
「ありがとうございます」
「あぁ、将来は楽しみにしているぞ。つく方を間違えぬように」
そう言い残し颯爽と立ち去った。
おい、おい、おい。
やべーぞ。
「ソルト……」
「あぁ。あいつは、国王の座を狙っている一人だ」
ソルトの声が低くなった。
「え?王子は全員狙ってるんじゃないのか」
僕の問いに、ソルトは首を振った。
「いや、全員が全員狙っているわけじゃない。国王の座を狙っているのは、俺を含めて四人だ」
「案外少ないんだな」
「そうかもな。狙っているのは第一王子、第三王子、第四王子だ」
「……ソルト勝てる見込みあるのか?」
「まぁ、一応同じ土俵には立っている、だが今のところ第一王子が優勢だな」
まぁ、なんとなく予想はついた。
「ソルト、勝ち目はあるのか?」
「まぁ、俺はまだ子供でまだ学園に行ってないからな」
「学園でなにかあるのか?」
「まぁな、学園でどの王子よりも優秀な成績を修めれば、どうにかなる。」
「そうか、なら頑張れよ!」
「……お前も頑張るんだぞ?」
「………あぁ、そうだな」
僕は遠い目をした。
「着いたな。ここが食堂だ」
喋っているうちに食堂に着いたみいだ。
「では、入るぞオース」
ソルトと僕は扉を開け、中へと入っていった。
「待っていたぞ」
「遅くなり申し訳ありません」
国王が、大きな椅子に座っていた。
「良い、では、さっそくいただくとしよう」
僕が座ると、次々と料理が運ばれてきた。
どれも美味しそうだ。
「では、いただきます」
一口食べた瞬間、俺の脳が震えた。
……う、うますぎる。
冗談なく、今まで食べてきたものの中で一番うまい。
僕は、国王がいることも忘れて、料理を貪った。
♢
「さて、食べ終わったな、では少し話をしよう」
僕は、料理をあっという間に完食し、余韻に浸っていた。
「次期国王の話についてだ」
ソルトの顔が引き締まった。
「次期国王は、ソルトが学園を卒業し、そこから三年が経過したら、決定する」
「そうですか!では俺に、弟は出来ないんですね」
「そうだ、国王は、国民の支持、貴族の派閥、そして個人の実力によって決まる」
国王は、少し間を開けこう言い放った。
「だから、頑張れソルト、我は別に忖度はしない。だが、頑張れ負けるな」
「………はい!」
ソルトの力強い声が食堂に響いた。
「そして、オース」
「は、はいっ!」
突然僕の名を呼ばれ、背筋を伸ばした。
「どうか、ソルトを支えてやってくれ」
「はい!!!」
……もちろんそのつもりだ。
「さて、今日はもう疲れただろう。もう休め」
「はい、ありがとうございます」
僕達は、国王に頭をさげ、食堂をあとにした。
「――オース。俺、本気で頑張る」
ソルトの目が決まっていた。
「あぁ、頑張れ」
「オースもだろ?」
「……あぁ。僕もソルトに着いていけるよう頑張るよ」
嘘ではない、ソルトの顔を見ていると、段々とこの人についていきたいと思うようになっていた。
おそらく、ソルトの魅力だろう。
だからこそ、この『ソルト』という人間を国王にしたい。
「そうか!」
ソルトが拳を突き出してきた。
僕は、それに自分の拳をぶつけた。
それが、僕たちの始まりだった。
結構文字数書けるようになってきた。
まぁ、上手く書けてるかは別として……。




