表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第一章 風の祠にて

翌朝。

蝉の声とともに、澪は目を覚ました。

夢の中で、誰かが名前を呼んでいた気がする。


「——みお、みお……?」


いや、それは自分の名ではなかった。

もっと古く、もっと遠い“音”だった。


障子を開けると、神社の境内に朝の光が差していた。

蓮はすでに掃除を終えていて、手水舎の水面に影を落としている。


「また夜中に祠へ行ってたのか?」

「うん……ごめん。でも、あの声、放っておけなくて。」


「夢の中の話だろ。」

「たぶん、夢じゃない。」


澪の瞳が、どこか遠くを見ていた。

風が吹くたび、彼女の髪の間から、小さな鈴が鳴る。

——幼い頃に祠で見つかったとき、握っていた風鈴のかけら。


「ねえ、兄さん。あの夜、私がいなくなった理由、覚えてる?」

「……覚えてる。あの祠で見つかった。誰も知らない祠だ。」


「うん。でも、私、あそこに誰かがいた気がするの。」

「誰か?」

「……名前の、ない誰か。」


そのとき、境内の奥から再び“風”が鳴いた。

風鈴が揺れる。

 どこかで、封印がまた、軋む音を立てていた。

なんか、こっちの方が楽しくなってきつつありますね。

代表作の方は少しお待ちを

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ