ラピスラズリの空に
天空に近いという地の、岩の上に立って
夜明け前の空を見ていた
薄い空気のなかに
遥か遠くの山々の稜線が見えている
風はほとんどない
暑くなく、寒くなく
熱帯の島のような
湿った空気で満ちている
深呼吸すれば
肺が甘く満たされていく
真っ暗だった空は
ラピスラズリの深い瑠璃色に
変わっていく
それから、青い
黎明のときが訪れる
そして
透明になっていく
あたらしい一日の、目覚め
さあ、何をしよう
夏はまだ、続いている
あたらしいことを、してみようか
やり残したこと、終わらせようか
東の空が
明るいパステルに染まっていく
暁の
その先には
朝日が眩しいね