表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

38/319

プロローグ ギャオちゃん視点 帝国の王宮を破壊して皇帝を湖にポイしました

この話見つけていただいてありがとうございます。

今日から第二部開始です。

帝国の逆襲編、お楽しみいただけせば幸いです。


俺は魔物の中の魔物、巨大龍だ。


そして、魔の森の王者だった。世界に恐れられる魔の森の食物連鎖の頂点に立つ、史上最強の巨大龍なのだ。魔物の王様なのだ。


魔の森の王は事実上魔物の王様、強いては全世界の王なのだ。


当然、俺ははいまだかつて負けたことがなかった。



当然俺様は人間よりも強い。人間などという下等生物に負けるわけはないのだ。


最近人間どもが我が魔の森に出没すると聞いて警戒を強めていた時だ。



その女が現れたのは。


人間の女が。


俺様はその女を甘く見ていた。


「あなたがこの魔の森の王なのね」

女は偉そうに言いやがった。


俺様はムカついたので、


「ギャオーーーーーー」

大声で咆哮してやつたのだ。


普通の人間はこれで恐れを抱いて逃げ出すのだ。


でもこの女はびくともしなかった。



ムカついた俺は火炎を女に叩きつけてやったのだ。


しかし、女はその火炎をあっさりと避けやがったのだ。


ドカーンと巨大な火の粉が上がり、森の一部が爆発した。



「私に逆らおうというのね。良い度胸だわ」

女はそう言うと俺を殴りつけてきたのだ。



一瞬だった。


魔力を持った拳で殴られた俺は吹っ飛んでいたのだ。



そう本当に一瞬の事だった。


一撃で俺はノックダウンされていたのだ。


俺がアンナ様の配下に落ちた瞬間だった。



それ以来、俺はアンナ様の部下、いや、ペットになってしまったのだ。


史上最強の巨大龍の俺が人間の女のペットに成り下がるとは・・・・



「なにか言った、ギャオちゃん」

アンナ様は鋭い。俺はギロリと睨みつけられて、震え上がった。



そのアンナ様が怒り狂っていた。


地面を思いっきり叩きつけたのた。


俺はぎょっとした。



地面に亀裂が走る。俺は下手したら火山が爆発するのではないかと恐れたくらいだ。



俺の顔を見て、アンナ様は微笑まれた。


いや、待て、この笑みは碌なことがない。経験上俺は逃げようとした。


「ギャオちゃん、どこに行くのかな」

俺の背を冷や汗が走る。


俺はどこにも行くつもりがないと思いっきり首を振った。


「これからちょっとお悪戯(いた)をした奴をお仕置きにしに行くの。当然ギャオちゃんも来るわよね」


その声に俺は盛大に頷くしか無かった。



どこのボケナスだ。アンナ様を怒らせた馬鹿は。



それは帝国の皇帝だそうだ。



何か良く判らないけれど、アンナ様を怒らせただけで、そいつの運命はもう終わっただろう。何しろ魔物の王の俺がそう思ったのだから。



「ギャオちゃん。このボケナス皇帝はあなたの魔の森を侵略もしようとしているのよ。そんな事になったらあなたの多くのお友達が殺されるわ。そんな事が許せるの?」



俺は大きく首を振った。俺の魔の森を侵略しようなんて奴は許せない。


「今回は思いっきり暴れていいわ。あなたの力を見せつけてあげなさい」


ギャオーーーーー


俺は雄叫びを上げたのだ。





俺はそのまま帝国の帝都にアンナ様とそのご主人を乗せて飛んだ。



まあ、俺にかかればそんな距離もすぐだ。



俺は御主人様達を宮殿に下ろすと


ギャオーーーーー


雄叫びを上げた。



なんか小さい奴らが俺にかかってくるが、そんなの踏み潰したら終わりだ。



ついでに火炎を浴びせてやる。


城壁にもキックを浴びせてやった。



一瞬で城壁が倒れる。



多くの兵士たちが下敷きになったようだが、俺様の魔の森に手を出そうなんてする奴らは許せない。


俺は暴れに暴れまわった。



どれくらい経ったろうか。俺様の周りに立つものは一人もいなくなっていた。



「ギャオちゃん」

アンナ様に呼ばれて慌てて、宮殿の中を見る。


宮殿の中も真っ黒焦げに燃えていた。



そして、頭の燃えて泣き叫んでいる男がいた。



「この男を池まで投げ捨てて頂戴」

「ギャオーーー」

俺は頷くと男を咥えこんだ。



「や、止めろ、俺は皇帝だぞ」


そうか、この寸胴が俺らの敵の皇帝か。


俺はアンナ様を見た。


でも、アンナ様は首を振った。


そうか、殺してはいけないのか。何か残念。



俺は首を振るとそのこうていとかいうやつを目の前の池に投げ込んでいた。


ジュッという音とともに、男の頭の炎が消えたのを確認した。


そいつがなんとか岸に上がったのを確認した後に俺様はアンナ様らを乗せて帰還の途についたのだ。


『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/


明日の朝完結です。ここまで読んでいただいてありがとうございました。

リンクは広告の下にあります。


この話の次話は明日の夜の予定です。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
私のお話、ここまで読んで頂いてありがとうございます。

【コミックシーモアで電子書籍化】

『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』https://ncode.syosetu.com/n9991iq/


このお話がコミックシーモア様で電子書籍として先行配信中(シーモアへのリンク)https://www.cmoa.jp/title/1101429725

お義兄様とエリのダンジョン冒険の2万字の新規書下ろしとシーモア特典ss付
表紙画像

表紙画像
「次にくるライトノベル大賞2023」https://tsugirano.jp/
に皆様の応援のお陰でこの私の書籍がノミネートされました。
なんと上から5つ目に!

【この話が書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』

全国1200以上の書店にて発売中です。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。

■アマゾンへのリンク


■楽天ブックスへのリンク


■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

つぎラノエントリー記念としてフランの子供時代の話書き出しました

新作

『小さいフランの大冒険『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません外伝』魔物も王子様も魔王だって怖くありません。でも、王妃様とマナーの先生は苦手かも……』

https://ncode.syosetu.com/n6598im/
私の

次の小説

はこちら!

『推しの悪役令嬢を応援していたら自分がヒロインでした』

https://ncode.syosetu.com/n2714ht/

前世でいじめられていたシルフィは、ゲームの中で悪役令嬢タチアナに助けられたのだ。そして、そのゲームの世界に転生したと知った時からタチアナの力になりたいと思っていた。ゲームでは悪役令嬢タチアナは婚約者に近づくヒロインを虐めて修道院送りになってしまうのだ。でも、いきなり入学式でタチアナと婚約者に会ってしまったシルフィは、ゲームの中でしか知られていないタチアナの恥ずかしい秘密をバラしてしまい、二人に驚かれてしまうのだ。そんな中、シルフィが面白いと上級生のアルに興味を持たれてしまい、大変なことになっていく。シルフィも知らない秘密もあってそれが判明した時にのっぴきならない状況に追いやられるシルフィのシンデレラ物語。
時計の鐘が12時を打つ時にシルフィの未来はどうなる?
今回もハッピーエンド目指して頑張ります!
私の最近

完結した小説

はこちら!

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』

https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

【新作】

始めました!

『聖女として召喚されたのに王宮を追放されて我儘貴公子の奴隷にされました。でも、いつの間にか溺愛されるシンデレラストーリー』https://ncode.syosetu.com/n6661in/

新作


『転生したら地味ダサ令嬢でしたが、助けてくれた王子様に恋してしまいました。』

https://ncode.syosetu.com/n9394ik/
前世病弱のヒロインが地味ダサ令嬢(平民)に転生して王子様に助けられて恋してしまう話です。身分差を持ち前のパワーで知らぬ間に弾き飛ばす物語になる予感が……

そのサイドストーリーがこちら


『転生したヒロインのはずなのに地味ダサ令嬢に脇役に追いやられてしまいました』

https://ncode.syosetu.com/n3874il/
実は地味ダサ令嬢の親友がヒロインでしたと言うお話です。地味ダサ令嬢の凄まじいばかりの行動力の前に翻弄されるヒロインのお話です 私の

一番の大作小説

はこちら!

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』

https://ncode.syosetu.com/n8911gf/

― 新着の感想 ―
色々なろうで異世界[恋愛]ものを読んできましたが、魔物視点は初めて読みました笑 斬新で冒頭思わず笑ってしまいました! アルファポリスさんの規約で第一部の後半部分が別視点でざっくりまとめられたっぽいで…
[気になる点] 帝国の「逆襲」って何? 過去に何があったのかわからないまま話が進んで意味不明。 アルファポリスでレンタルにしたときに何話か削除したまま「なろう」に載せてるのかな? レンタルしてないから…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ