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閑話 聖女視点4 第二王子におもちゃで遊ばれてしまいました

すみません。黒い虫が嫌いな人はお気をつけください。

私はこのゲームで聖女でヒロインのはずだった。



最強の。王子も他の令息も皆傅かせて、逆ハーレムやるくらいの力があったはずなのに。



悪役令嬢に一撃のもとに沈められてしまった。



こいつには聖魔術では全く対抗できなかった。



いや違う、思いっきり殴られただけだ。



公爵令嬢が殴るってどういう事だ。絶対におかしい。



私は二回殴られてボロボロになった。こいつは怪獣だ。



ギャオちゃんを飼っているんじゃなくて、こいつ自体が怪鳥ギャオちゃんなんだ。



そう気づいたときはもう遅かった。


最後の意地だ。私は悪役令嬢の子分を治せというのは頑なに聞かなかった。



どのみち反逆罪は処刑だ。最後にあがいてみるけど、おそらく無理だ。



なら、もうこいつに殴り殺されても良い。処刑は絞首刑だと思うけど、もうどうでも良かった。


私はもう一発殴られて意識が朦朧とする中、気を失った。



次に目が覚めた時は目の前に第二王子と悪役令嬢の弟がいた。


ゲーム通りならば本来ならばコイツラも私の逆ハーレムに入るはずなのに、全く私の方を見もしなかった二人だ。



完全に悪役令嬢の子分になっている。


何しに来たんだろう?


「おい、ピンク頭。すぐにこの子にヒールかけてくれ」

悪役令嬢の弟が言ってきた。



フンッ


私は無視した。


「ジェド、こいつは言っても無駄だよ」

そう言うと第二王子は紙袋を取り出したのだ。



そして、私の目の前で広げる。


「きゃーーーー」

私は大声で悲鳴をあげた。


なんと、その袋の中にはゴソゴソ動く、ゴキちゃんがいたのだ。


「今すぐ、姉さまの友達のその子にヒールをかけろ。かけないのならばこいつをお前の口の中にほうり込むぞ」



「いや、判った、判ったから止めて」

私は慌てて、その女の前に行ってヒールをかけた。


しかし、そんなに芳しく出来ない。


もう、あの化け物にやられて体もぼろぼろだったのだ。



「おい、どうした」

「あの化け物にやられたから、もう出ないのよ」

私は思わずぽろりと言ってしまった。



「お前、姉上を化け物呼ばわりするのか?」

悪役令嬢の弟が切れていってきた。


「仕方がないな。こいつを」

王子が取り出そうとしたので、


「嘘です。申し訳ありません。二度と言いません」

私は必死に叫んでいた。



「本当か」

「ヴァン、嘘だって、こいつ絶対にまた言うよ」

「そうだよな」

王子が袋をこちらに広げようとする。


「絶対に二度と申しません」

私は必死だった。あれを口の中に入れられたら発狂する。絶対に嫌だ。



「じゃあ早く治せよ」

「わ、判りました」

私はありったけの力を集めて

「ヒール」

と叫んだ。


女の体の傷が全て消えた。



私はもう、疲れ切っていた。



しかし、王子たちは容赦がなかった。


そのまま上に連れて行かれて、第一王子に対してもヒールをかけさせられたのだ。


私はもうクタクタになって死にかけだった。



しかし、更に傷ついた人々にヒールをかけさせられたのだ。



私はヒールで魔力欠乏になって気絶していた。




そして、それから私は王宮で第二王子に飼われることになった。


首輪をつけられて。そして、毎日、傷ついた人にヒールをかけて奉仕させられるのだ。


何故だ? 私はヒロインだったのに・・・・。


このやろうと思うのだが、黒い塊を見せられると言うことを聞かざるを得なかった。


だってこいつはサディストの第二王子なのだ。


ゲームには闇落ちしたヒロインはこいつに監禁されて一生涯を終えるという闇落ちルートもあるのだ。



こいつだけは怒らせてはいけないのだ。


だってこいつは言うことを聞かないと私を私を素っ裸にしてゴキちゃんの檻の中に、放り込むなんて言うのだ。こいつなら本当にやりかねない。



それだけは死んでも嫌だ。なんで第二王子がゴキブリを飼っているのか、良くは判らなかったが、こいつなら飼いかねない。



私は知らなかったのだ。こいつが見せるゴキちゃんが、おもちゃだってことを・・・・

お読み頂きありがとうございました。

まあ、あんまり読めない表現はなかったと思うんですけど・・・・。一応聖女のざまあ回かなと


もっと甘々のお話とか他の人の話とかも閑話であげられたらと思っていますので、ブックマークとかしておいて頂けると有り難いかと。


いやあ、今物語は本当に皆様ありがとうございました。コロナでやることがなくなって小説家になろうに本格的に書き出して2年。まさか、1万ポイント超えを達成できるとは思ってもいませんでした。

でも、書籍化になるのは3万ポイント超えないといけないとか。はるかはるか遠いとイスカンダル目指す気分です。すいません。判らない方多いですよね。


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[気になる点] なぜいきなり第二王子に捕獲されてるのか? 本編が無いのに閑話と後日談だけがあるような気が・・・?
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